男子第76回全国高等学校駅伝(高校駅伝2025)がいよいよ近づいてきました。
今年は全国的にレベルが高く、どのチームも仕上がりの良さを見せており、“史上屈指の混戦”と言われています。
その中で、筆者が優勝候補筆頭に挙げたいのが仙台育英(宮城)。
宮城県大会の圧勝、主要区間の好記録、昨年の全国3位からの巻き返し。
どれを見ても、2025年は仙台育英が頭ひとつ抜けている印象です。
この記事では、各地の予選記録や大会データ、今季のチーム状況を総合的に分析し、優勝候補や注目選手などをまとめてみました。
全国高校駅伝(女子)の優勝候補や注目選手についてはこちら→全国高校駅伝(女子)2025優勝候補予想と注目選手!日程やコースは?
〜もくじ〜
全国高校駅伝(男子)の日程
2025年12月21日(日)
全国高校駅伝(男子)のコース
全国高校駅伝(男子)は京都府京都市にある西京極陸上競技場(たけびしスタジアム京都)をスタートとゴールとした7区間42.195kmで争われます。
・第1区 10km 西京極陸上競技場→烏丸鞍馬口
・第2区 3km 烏丸鞍馬口→丸太町河原町
・第3区 8.1075km 丸太町河原町→国際会館前
・第4区 8.0875km 国際会館前→丸太町寺町
・第5区 3km 丸太町寺町→烏丸紫明
・第6区 5km 烏丸紫明→西大路下立売
・第7区 5km 西大路下立売→西京極陸上競技場
全国高校駅伝(男子)の優勝候補
今大会の優勝候補として以下の8校が挙げられます。
仙台育英(宮城)
仙台育英は宮城県大会で2時間01分45秒の大会新記録をマークし圧勝。
主要区間の走りはまさに圧巻で、5000m13分台の選手が複数名そろう“史上最高レベルの層の厚さ”を誇ります。
● 選手層が圧倒的に厚い
1区〜7区のどこに誰を置いても全国トップ級というチーム構成。
特に5000m13分台の選手が6人並ぶ可能性があり、他校を大きく突き放す戦力です。
● 仙台育英の注目選手
・菅野元太(3年)
宮城大会29分25秒で区間賞。全国でも“エース区間上位”が十分狙える選手。
・簡子傑(3年)
台湾記録保持者。
留学生区間ルール変更後もアドバンテージは大きい。
簡子傑選手についてはこちらを→簡子傑(仙台育英)のwiki風経歴!父母もすごい!進路や自己ベストは?
・鈴木大翔(3年)
23分台が狙える上りに強いランナーで、中盤の勝負の要。
● 優勝の鍵
“どこかの区間で一気に先頭をつかみ、突き放す展開”が作れれば、2025年は仙台育英の優勝が最も現実的と考えられます。
学法石川(福島)
福島県大会では2時間02分58秒の大会新記録を樹立。
特に1区の増子陽太選手が10km28分20秒の驚異的なタイムで区間記録を更新し、全国の注目を集めました。
●学法石川の注目選手
・増子陽太(3年)
5000m 13分27秒(高校歴代3位)
・栗村凌(3年)
5000m 13分34秒(高校歴代9位)
鳥取城北(鳥取)
今年の鳥取城北は例年以上に力強いチームです。
鳥取大会では2時間03分49秒の大会新記録、中国大会でもエースの本田桜二郎選手が28分57秒の区間新と好調。
● 鳥取城北の注目選手
・本田桜二郎(3年)
昨年都大路1区2位、中国大会区間新
・村上遵世(3年)
3区で23分台の快走
昨年全国2位の大牟田から転校してきたメンバーが中心。
成熟度の高さから、3位以内は十分狙える力があります。
西脇工業(兵庫)
兵庫県大会は2時間03分25秒の大会新記録で優勝。
今年の特徴は何といっても“新妻兄弟”の存在です。
●西脇工業の注目選手
・新妻遼己
兵庫県大会で1区間新
・新妻昂己
兵庫県大会で3区区間新
特に兄の新妻遼己選手は近畿大会でも7区13分35秒という驚異的な走りを見せており、勢いだけなら全国トップクラス。
ただ、優勝争いに絡むにはもう1枚エース格が欲しいところ。
佐久長聖(長野)
北信越大会2時間04分57秒と上々の記録。
エース級こそ不在ですが、全区間で安定したタイムを刻めるのが強み。
おそらく1区で出走するであろう酒井崇史選手がトップ集団にどこまで残れるかが勝負。
八千代松陰(千葉)
南関東大会では2時間04分20秒で優勝。
特に1区の上杉敦史選手が激戦区で区間賞を取ったことが大きな評価ポイント。
8km区間の粘りが課題だが、はまれば上位を脅かす存在。
九州学院(熊本)
今年は2年生がチームを引っ張る構図。
田中允紳選手・久保和寛選手など、急成長を見せる選手が多く、本番に強い学校としても知られています。
“波乱枠”として非常に面白い存在。
倉敷(岡山)
岡山大会は2時間04分55秒。
毎年安定した力を発揮する古豪で、全国でも中位以上は確実に狙える総合力があります。
最終予想順位予想
1位 仙台育英
2位 鳥取城北
3位 学法石川
4位 西脇工業
5位 佐久長聖
6位 八千代松陰
7位 九州学院
8位 倉敷
筆者としては、総合力・仕上がり・区間配置の自由度を総合すると、2025年は仙台育英が最有力と考えています。
全国高校駅伝(男子)のまとめ
今年の男子駅伝は、例年以上にトップ校の力が拮抗しています。
しかし、仙台育英の戦力は他校を一歩リードしているのは確かです。
とはいえ、学法石川のWエース、鳥取城北の成熟度、西脇工業、佐久長聖、八千代松陰の総合力も侮れず、“どの区間で勝負を決めるか”が例年以上に問われる大会となるでしょう。
12月の都大路が非常に楽しみですね!

