2025年の都大路を駆け抜ける女子ランナーたち。
今年の全国高校駅伝(女子)の構図は、例年以上にハイレベルな混戦が予想されます。
中でも注目を集めているのが、前回優勝の長野東と伝統校・仙台育英です。
どちらも「二強」と呼べるほど充実した戦力をそろえており、私自身もこの2校が優勝争いの中心になると見ています。
ここでは、今年の全国高校駅伝(女子)の優勝候補や注目選手などをまとめてみました。
全国高校駅伝(男子)の優勝候補や注目選手についてはこちら→全国高校駅伝(男子)2025優勝候補予想と注目選手!日程やコースは?
〜もくじ〜
全国高校駅伝(女子)の日程
2025年12月21日(日)
全国高校駅伝(女子)のコース
全国高校駅伝(女子)は京都府京都市にある西京極陸上競技場(たけびしスタジアム京都)をスタートとゴールとした5区間21.0975kmで優勝が争われます。
・第1区 6km たけびしスタジアム京都→衣笠校前
・第2区 4.0975km 衣笠校前→烏丸鞍馬口
・第3区 3km 烏丸鞍馬口→室町小学校前折返し→北大路船岡山
・第4区 3km 北大路船岡山→西大路下立売
・第5区 5km 西大路下立売→たけびしスタジアム京都
全国高校駅伝(女子)の優勝候補
今大会の優勝候補として以下の5校が挙げられます。
長野東(長野)
前回優勝校/前回優勝メンバー4人が残る盤石の布陣
長野東の強さを語るうえで欠かせないのが、エース・真柴愛里選手です。
前回大会の1区区間賞という実績を持ち、今年はクロスカントリーで日本選手権に出場。
「高校生ナンバーワン」と評される実力でチームをけん引します。
さらに、前回2区2位だった2年生の川上南海選手も怪我から完全復帰。
この“ダブルエース”が万全なら、二年連続優勝は十分に可能です。
・長野県予選:1位通過
・北信越大会:1時間08分10秒の好タイムで優勝
・中盤区間に強い選手が多く、区間配置の幅が広い
総合力・層の厚さ・経験値、そのどれもが高水準。
今年の都大路でも最有力と言える存在です。
仙台育英(宮城)
34年連続出場/予選最速タイムを叩き出した常勝軍団
仙台育英は宮城県予選で1時間06分52秒という全国トップのタイムを記録。
圧倒的なスピードと層の厚さで、全国制覇を狙える位置にいます。
注目は1年生ながらエース級の走りを見せる長森結愛選手。
「長森が長野東の真柴をしのげるか」という対決構図は、大会の見どころのひとつです。
また、例年鬼門となる2区でどれだけついていけるかが勝敗を左右すると言われています。
・宮城県予選では東北高に4分以上の大差をつけて勝利
・全国大会優勝5回の“名門”で経験値が段違い
男子とのアベック優勝の可能性もあり、非常に勢いのあるチームと言えます。
大阪薫英女学院(大阪)
大阪予選 1時間07分13秒/全国トップクラスのスピード
昨年全国3位。
今年も主要メンバーがほぼ残り、14分台の選手を複数擁する強力布陣です。
スタートから積極的に攻めるレースメイクで、波に乗れば長野東・仙台育英の牙城を崩せる実力があります。
立命館宇治(京都)
京都予選 1時間10分51秒/地元開催の利あり
芦田和佳選手という“高校生最強クラス”のトラックランナーがチームをけん引。
38年連続京都優勝という圧倒的な安定感を持ち、全国でも必ず上位に顔を出す存在です。
「地元・京都」での開催というアドバンテージも含め、表彰台争いには確実に絡んでくるでしょう。
神村学園(鹿児島)
全国3連覇経験あり/今年も強力留学生が存在感
前回大会で3区3位だった2年生のムトニ・マーガレット選手はなぜか今シーズンは駅伝に出場していませんが、
代わりに出場した1年生のムリティ・マーシー選手が鹿児島県大会で3区間賞。
加えて野口紗喜音選手や瀬戸口凜選手など国内選手も充実し、山地コースに強みを持っています。
鹿児島予選は1時間09分21秒で優勝。
タイム以上に「勝負所の強さ」が光るチームで、上位進出の可能性は十分あります。
最終予想順位予想
1位 長野東
2位 仙台育英
3位 大阪薫英女学院
4位 立命館宇治
5位 神村学園
全国高校駅伝(女子)のまとめ
2025年の女子高校駅伝は、「長野東 vs 仙台育英」の構図が最も濃厚。
そこに、薫英女学院、立命館宇治、神村学園といった強豪がどこまで食い込んでくるかが最大の見どころです。
長野東の連覇か、仙台育英の王座奪還か——。
今年の都大路も、最後の最後まで目が離せない展開になるはずです!
