日本の大学野球界から、世界の舞台へ挑む若者がいます。
首都大学野球1部・日体大に在籍する2年生・西山チアゴ選手です。
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)ブラジル代表に選出され、日本の大学生としては全代表を通じて唯一の本戦メンバー入りを果たしました。
今回はそんな西山チアゴ選手の経歴や家族について紹介します。
西山チアゴのプロフィール
名前:西山 チアゴ(にしやま ちあご)
生年月日:2005年11月20日
出身:ブラジル・サンパウロ市
身長:175cm
体重:76kg
投打:右投げ両打ち
ポジション:内野手
経歴:ペルー・ラウニオン高校→日本体育大学
西山チアゴの父母
西山チアゴ選手の野球人生を語る上で、両親の存在は欠かせません。
父親は日系ブラジル人の野球経験者で、野球という競技を息子に伝えた、まさに最初の師とも言える存在です。
母親は日系ペルー人で、ソフトボール経験者。
両親ともにボールを扱うスポーツに親しんでいたことが、西山チアゴ選手を自然と野球の世界へと導きました。
また、父親の仕事の関係で2年前に来日しており、ペルー・ラウニオン高校から日本体育大学へと進学しています。
日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語の4カ国語を話せる語学力の高さも、こうした多文化にまたがる家庭環境が育んだものと言えるでしょう。
西山チアゴの小中学時代
西山チアゴ選手が野球を始めたのは6歳の頃です。
中学時代はサッカーとの両立を続けていましたが、2013年WBCのある試合が人生を変えました。
ブラジルが日本相手に7回まで1点リードという大健闘を見せたその試合を、幼いチアゴ少年はテレビで観て
「日本に勝つんじゃないかと思って、もうハラハラドキドキして」
と胸を打たれたといいます。
その興奮が忘れられず、最終的に野球一本への道を選びました。
練習環境が決して恵まれているとは言えないブラジルでも、ヤクルトの現地法人「ブラジルヤクルト商工」が手がける施設でノックやバッティング練習を重ね、週末は地元の硬式野球クラブで実戦経験を積んできました。
そうした地道な努力でユース代表にも絡むまでに成長しています。
西山チアゴの夢:ブラジルに野球を根付かせたい
ブラジルといえばサッカー王国。
「カナリア軍団」の異名を持つサッカーへの熱狂は圧倒的で、野球はいまだマイナースポーツの域を出ていません。
競技人口は多く見積もっても数万人程度とされており、日本では誰もが知る大谷翔平選手でさえ「超大型契約を結んだ時にやっと知ったというブラジル人がほとんど」だというから、そのギャップの大きさは計り知れないものがあります。
だからこそ、西山チアゴ選手はWBCに特別な意味を見出しています。
「WBCの結果がもたらすものは大きいと感じています」
WBCでの西山チアゴ選手の活躍は、ブラジルの若者たちが野球に目を向けるきっかけになるかもしれませんね。
西山チアゴのプレースタイル
西山チアゴ選手は身長175cm体重76kg、右投げ両打ちのスイッチヒッターです。
最大の武器は50メートル走6秒0を誇る俊足で、走攻守のバランスに優れています。
約300人の部員を抱える日体大ではまだ公式戦出場こそないものの、その潜在能力はチームの中でも折り紙つきで、首脳陣からの期待も非常に高いものがあります。
ブラジル代表を指揮する松元ユウイチ監督(ヤクルト・ヘッドコーチ)からは
「走塁とバント練習はしっかりやっておけ」
との指示を受けており、ここぞの場面での途中起用が想定されているようです。
西山チアゴのまとめ
ブラジル代表は3大会ぶりのWBC本戦出場となりました。
B組に入り、日本時間3月7日、米・ヒューストンで優勝候補のアメリカとの初戦を迎えます。
相手にはMLBのスター選手がズラリと並んでおり、まさに夢の対戦と言えるでしょう。
「ジャッジ選手やスキーンズ選手と対戦したい。活躍できたら人生が変わる」
と話す20歳のスイッチヒッターは、晴れの舞台を心待ちにしています。
西山チアゴ選手の一打、一走が本人の、そしてブラジルの野球の未来を変える一歩になることを期待したいところですね!

