高校サッカー界の名門、「タイガー軍団」こと前橋育英高校。
毎年のようにプロ選手を輩出するこの強豪校で、ひときわ異彩を放つ選手がいます。
それが、不動のセンターバックとして守備を統率する市川劉星(いちかわりゅうせい)選手です。
180センチを超える恵まれた体格と、希少な左利きのセンターバックとして活躍する市川劉星選手ですが、実は高校卒業後の進路として「サッカー以外の道」を選んだことで大きな注目を集めています。
今回は、あえて困難な道を選び続ける市川劉星選手のこれまでの経歴と、彼が下した決断について詳しくご紹介しましょう。
市川 劉星 選手 (前橋育英)|5月29日放送のFoot!超高校サッカー通信から、 高円宮杯プレミアリーグのインタビューをどうぞ!
— J SPORTS💙フットボール公式 (@jsports_soccer) May 30, 2025
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市川劉星のプロフィール
名前:市川 劉星(いちかわ りゅうせい)
生年月日:2007年7月11日
出身:大阪府
身長:184cm
体重:75kg
利き足:左
ポジション:センターバック
経歴:前橋育英高等学校
市川劉星の小学中学時代
大阪府出身の市川劉星選手がサッカーを始めたのは小学生の頃で、バレンティア玉串FCに所属していました。
その後、中学時代は東大阪市を拠点とするFCマレッサでプレーし、技術と身体の土台を磨きます。
中学時代の市川劉星選手は、当時からサイズがありフィジカルレベルが高かったため、関西や中国地方の強豪校から多くのオファーが届いていました。
しかし、彼はそれらの誘いをすべて断り、ある一つの高校への進学を熱望します。
それが群馬県の強豪、前橋育英高校でした。
テレビで見た前橋育英の
「パスで丁寧につなぎながらも、ロングボールを効果的に使うサッカー」
に感銘を受けたことが理由です。
前橋育英からのオファーはなかったにもかかわらず、市川劉星選手はすでに届いていたオファーを全て断り、自らセレクションに申し込んで群馬へ乗り込みました 。
約100人が集まったセレクションと2度の練習参加の末、見事に合格!
「絶対に受かってやるということしか考えていなかった」
という強い信念が、彼の道を切り拓いたのです 。
市川劉星の高校時代
憧れの黄色と黒のユニフォームに袖を通した市川劉星選手ですが、高校生活は決して順風満帆ではありませんでした。
入学直後はトップチームに絡むこともありましたが、レベルの高さに順応できず、すぐに1年生リーグ(ルーキーリーグ)へ回ることになります。
さらに高校2年生の時には、大きな試練が訪れました。
4月末に左足の第5中足骨を骨折し、半年間もの離脱を余儀なくされたのです。
チームが選手権優勝を果たし、日本一の景色を国立競技場で喜ぶ仲間たちを、市川劉星選手はスタンドからメガホンを持って応援するしかありませんでした。
「やっぱり悔しかった」と振り返るこの時期に、彼は自分自身と向き合い、インナーマッスルや走り方の改善などフィジカル強化を徹底しました 。
そして迎えた高校3年生のラストイヤー。
左利きのセンターバックが自分しかいないという状況を「チャンスだ」と捉え、絶対にレギュラーを取るという強い気持ちで臨みます。
努力は実を結び、プレミアリーグEASTの開幕からスタメンの座を獲得。
3年夏のインターハイでは2回戦で敗れたものの、チーム唯一のゴールを決めていました。
[MOM5096]前橋育英DF市川劉星(3年)_空から見守る祖母に捧げたゴールパフォーマンス。「選手権スタンド組」の新星が代表初選出の相方と目指すのは「最強のセンターバック」https://t.co/UqwFpvu6Jg#ゲキサカ #高校サッカー #高円宮U18 #高円宮杯プレミアリーグ pic.twitter.com/bb0lKOfCSW
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前橋育英高校の同期のチームメイトには竹ノ谷優駕選手、平林尊琉選手、白井誠也選手らがいます。
竹ノ谷優駕選手についてはこちらを→竹ノ谷優駕スベディはハーフ!父母や双子の兄弟は? 中学時代は?
平林尊琉選手についてはこちらを→平林尊琉のwiki風経歴!出身中学は?彼女がかわいい?
白井誠也選手についてはこちらを→白井誠也(サッカー)のwiki風経歴!進路は?バディー出身!
市川劉星の進路
高校サッカー界でトップレベルの実力を示した市川劉星選手ですが、卒業後の進路はプロサッカー選手でも大学サッカー部でもありません。
彼は総合格闘技の道へ進むことを決断しています 。
もともと格闘技が大好きで、RIZINなどをよく見ていたという市川劉星選手。
高校2年生の怪我による離脱期間中、「将来自分はどうありたいのか」を真剣に考えたそうです。
その時、「人生は1回きりなのでチャレンジをしたい」という思いが強くなり、以前からの夢であった格闘家への転向を決意しました 。
前橋育英の3年生・市川劉星が総合格闘技の道へ
— FOOTBALL ZONE (@zonewebofficial) November 22, 2025
「サッカーは高校までと決めていた」
離脱期間で再確認「人生は1度きり」
🗣️「選手権も1度きり。全力で仲間のために戦いたい」
✍️:安藤隆人(@takahitoando )#市川劉星 #前橋育英 #高校サッカー https://t.co/iYPKMWq8pg
具体的なプランもすでに定まっています。
大学には進学する予定で、学業と並行して格闘技ジムに通うことを決めています。
所属先として選んだのは、朝倉未来選手らが所属することで知られる東京の「JTT(JAPAN TOP TEAM)」です 。
サッカー選手としての残された時間を全力で駆け抜け、仲間への恩返しを果たしてから、新たなリングへと戦いの場を移します。
市川劉星のまとめ
総合格闘技という、まったく新しい世界へ挑む決断を下した市川劉星選手。
その強い信念と行動力こそ、彼の最大の武器なのかもしれません。
まずは“サッカー人生のラストステージ”となる全国高校サッカー選手権。
前橋育英の誇りを胸に、これまで積み上げてきた努力をすべてぶつけてくれるはずです。
新たな夢への助走となる大舞台で、彼がどんな輝きを放つのか――。
市川劉星選手の最後の雄姿を、全力で応援しましょう!

