済美高校野球部を率いる田坂僚馬監督。
愛媛県大会の決勝では、劇的なサヨナラ勝ちに感極まり、涙を流しながらグラウンドに崩れ落ちる姿が話題となり、多くの人の心を打ちました。
実は田坂僚馬監督自身、選手時代に済美高校が甲子園初出場・初優勝を果たしたときのレギュラーメンバーです。
それから20年以上の時を経て、今度は監督として再び甲子園の舞台に戻ってきます。
かつての主役が、今度はどんな采配でチームを導いてくれるのでしょうか。
こちらは負けてしまった高校球児じゃなくてサヨナラ勝ちしたあとの済美の田坂監督です。選手より泣いてる pic.twitter.com/6bHV2Z8Drz
— にしの (@karaagemgmgmgmg) July 29, 2025
田坂僚馬のプロフィール
名前:田坂 僚馬(たさか りょうま)
生年月日:1986年度生まれ
出身:愛媛県新居浜市
経歴:済美高等学校→東洋大学→熊本ゴールデンラークス
田坂僚馬の現役時代
田坂僚馬監督は小学1年生からソフトボールを始めています。
中学からは硬式に転向。
中学卒業後は、共学に伴い、新しく創部されたばかりの済美高校野球部に一期生として入学しています。
高校の同期には鵜久森淳志さん(元日本ハム、ヤクルト)、高橋勇丞さん(元阪神)らがいました。
故・上甲正典監督の厳しい練習に耐え抜き、2年秋にはサードのレギュラーとして四国大会優勝に貢献しました。
翌3年春のセンバツでは下位打線ながら高打率も残し、初出場で初優勝という快挙を成し遂げています。
#甲子園ベスト4オーダー備忘録
— nekotora (@baseball_pen) May 10, 2024
【2004春】優勝/済美
・創部2年目で初優勝の快挙
(右)甘井 謙吾
(一)小松 絋之
(中)高橋 勇丞
(左)鵜久森 淳志
(捕)西田 佳弘
(二)野間 源生
(三)田坂 僚馬
(遊)新立 和也
(投)福井 優也
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※登板
藤村 昌弘 pic.twitter.com/VYvTWGPKLg
甲子園には3年夏にも出場。
この時は主将だった高橋勇丞さんが寮則に違反したとしてベンチから外されていたため副主将だった田坂僚馬監督がチームをまとめ、惜しくも春夏連覇は成らなかったものの、準優勝を果たしていました。
高校卒業後は東洋大学、社会人野球の熊本ゴールデンラークスでプレー。
2011年に現役を引退しています。
田坂僚馬の指導者時代
現役引退後は上甲正典監督からの誘いを受け、2012年に済美高校野球部のコーチに就任。
2014年9月に胆道がんで亡くなられた上甲正典監督と指導者としてともに汗を流した約2年半は田坂僚馬監督にとってかけがえのない財産となっているそうです。
その後、野球部部長を経て、2022年に監督に就任。
2025年夏には愛媛県大会を制し、監督として初の甲子園出場を決めています。
最後のシーン観てたけど切なかった。
— 剣ヶ峰ベースボールチャンネル⚾️ (@doala_2896) July 29, 2025
勝った済美の田坂監督の涙が。この7年間色んなことがあった中で辿り着いた甲子園だから込み上げて来るものがあったんだろう。 https://t.co/tZcQIWdcbO
田坂僚馬の指導方針
田坂僚馬監督は「凡事徹底」をスローガンに掲げています。
選手一人ひとりの自発性を重視する指導方法を取られており、練習メニューも選手の意見を取り入れて決められているそうです。
田坂僚馬のまとめ
現役時代、済美高校の歴史を切り開いた田坂僚馬監督が、今度は指導者として再び聖地・甲子園に戻ってきました。
厳しい練習を耐え抜き、仲間とともに掴んだ栄光の記憶を胸に、選手たちと向き合うその姿は、まさに“原点回帰”とも言えるでしょう。
今夏、どんな采配でチームを勝利へと導くのか──。
田坂僚馬監督率いる済美高校の戦いに、ぜひ注目していきたいですね!