天理高校野球部の中村良二監督。
現役時代は近鉄バファローズ、阪神タイガースでプレーしていた元プロ野球選手です。
中村良二監督も天理高校のOBで、高校3年時には主将を務め、甲子園優勝を達成しています。
元プロ野球選手ということで、さぞかし華やかな人生を歩んでこられたのかと思うかもしれませんが、
実際はかなり苦労をされて、今の地位を築いてこられたそうです。
今回はそんな中村良二監督の経歴や家族についてまとめてみました。
「天理史上最高の主将」が監督に。元プロ・中村良二は超自由主義。#numberweb #高校野球 #kokoyakyu #甲子園 #天理 #中村良二 https://t.co/y3zCVuqbuR
— Number編集部 (@numberweb) August 11, 2017
〜もくじ〜
中村良二のプロフィール
名前:中村 良二(なかむら りょうじ)
生年月日:1968年6月19日
出身:福岡県三井郡北野町(現在の久留米市)
経歴:天理高等学校→近鉄バファローズ→阪神タイガース
中村良二の高校時代
中村良二監督は小学6年生だった1980年の夏に甲子園に出場した天理高校の選手たちのプレーに感銘を受けたことがきっかけで、同校に進学します。
現役時代のポジションはファースト。
高校では2年春のセンバツに出場し、ホームランを1本記録しました。
3年生からは主将を務め、春夏連続で甲子園に出場。
夏の甲子園では2本のホームランを放ち、チームを奈良県勢としては初めての優勝に導きました。
86年の天理は応援していたチームなので凄く印象深い。天理はエース本橋、左投右打の4番が中村良二。決勝の相手、松山商はエース藤岡の控えが佐野重樹(現慈紀)で、主将が大会安打記録を樹立した水口栄二。直でプロに進んだ中村、大学を経由した水口、佐野は近鉄でチームメイトになると。
— ヨタロー (@sp1976a) August 10, 2015
高校卒業後は天理大学に進学し、先生となり母校・天理高校の指導者になりたかった中村良二監督でしたが、
9月の三者面談でお母さんから
「大学に行くより働いてほしい」
とお願いをされてしまいます。
実は中村良二監督は小学1年生の時にお父さんを亡くし、お母さんは女手一つで中村良二監督と2人の弟を育てていました。
中村良二監督自身も中学時代には新聞配達をして家庭を支えていたそうです。
お母さんの願いを聞き入れ、進学を断念した中村良二監督は
「どうせなら最高峰のプロでやりたい」
と思うようになりました。
高校通算41本塁打を記録していた中村良二監督のところにはプロ10球団のスカウトが訪れるようになります。
そして、1986年のドラフトで近鉄バファローズから2位指名を受け、プロ入りを果たしました。
中村良二のプロ野球時代
中村良二監督は二軍では1994年と1995年に本塁打王と打点王を獲得するなど活躍を見せていましたが、
一軍では結果を残すことができずに、1996年に近鉄から戦力外通告を受けてしまいます。
天理の監督の中村良二さん
— がるさ (@e5ltndauDpkTJnt) August 13, 2017
サイン貰っている
珍しい左投げ右打ち pic.twitter.com/XqUVOKBikC
現役続行を希望した中村良二監督は阪神タイガースの入団テストを受け、見事合格!
しかし、阪神でも1年でクビを言い渡されてしまいました。
プロでは合計11年間プレー。
二軍では通算110本のホームランを記録しながら、
一軍での出場はわずか41試合で、51打数5安打、ホームラン0本という成績でした。
中村良二の嫁と子供
現役を引退した時点で、結婚しており、紫乃さんと慧さんという名前の子供が2人いた中村良二監督はコンビニのアルバイトで生計を立てながら、少年野球チームである藤井寺リトルシニアの監督をされていました。
監督の仕事は無報酬のボランティアでしたが、奥さんの康子さんは
「あなたから野球を取ったら何も残らないもんね」
と言って、働きに出てくれたそうです。
夫がプロ野球選手じゃなくなっても、変わらず力になってくれるステキな奥さんですね。
中村良二の指導者時代
中村良二監督は9年間、中学生の指導を行なったあと、
社会人野球の日本新薬の臨時コーチや大和高田クラブのコーチをされていました。
当時はまだ元プロ野球選手が高校生や大学生に指導ができない時代で、母校の監督になるという夢はあきらめていたそうです。
しかし、2005年からプロOBが大学野球の指導者になれるようになり、2008年に天理大学の監督に就任。
さらに2013年には教員経験を経なくてもプロOBが高校野球の指導者になれる制度ができました。
中村良二監督は天理高校のコーチを経て、2015年に恩師の橋本武徳さんの後を継ぎ、ようやく高校時代の夢だった天理高校の監督に就任しました。
中村良二の主な教え子
2021年のドラフトが終わった時点で、中村良二監督の教え子からは3人のプロ野球選手が誕生しています。
太田椋(オリックス)
内野手/2018年 ドラフト1位
森浦大輔(広島)
投手/2020年 ドラフト2位
達孝太(日本ハム)
投手/2021年 ドラフト1位
ちなみに太田椋選手の父・太田暁さんも元プロ野球選手で、近鉄では中村良二監督の2歳後輩でした。
もしかしたら、太田暁さんは中村良二監督を信頼して、息子を預けたのかもしれませんね。
中村良二のまとめ
高校時代には主将として甲子園を制している中村良二監督。
監督としての甲子園最高成績は2021年センバツのベスト4です。
次は監督としての日本一を目指して、いいチームを作り上げていってほしいですね!
甲子園優勝も狙える2022年の天理高校野球部メンバーについてはこちらを→天理野球部メンバー2022!出身中学や監督は?ドラフト注目選手は?