3年連続の夏の甲子園出場を決めた大分・明豊高校。
その明豊高校の選手たちの心の支えとなっているのが、吉川孝成さんです。
吉川孝成さんは将来を嘱望された選手でしたが、昨年の秋に不慮の事故によって亡くなら
ています。
ムードメーカーだった吉川孝成さんの存在は、明豊高校のメンバーにとって、とても大きなものだそうです。
そこで今回は吉川孝成さんを偲んで、どんな人物だったのかまとめてみました。
大分・明豊高、亡き友「孝成と共に」甲子園へ…練習中の悲劇乗り越え天に向かい感謝https://t.co/rdrLygUcS5 #甲子園球場 #高校野球 #大分 #明豊高校
— 読売新聞西部本社編集局 (@YOL_seibu) August 3, 2023
吉川孝成のプロフィール
名前:吉川 孝成(よしかわ こうせい)
生年月日:2005年度生まれ
出身:大阪府羽曳野市
投打:右投げ右打ち
ポジション:キャッチャー
経歴:明豊高校
吉川孝成の小中学時代
吉川孝成さんは大阪府曳野市で生まれ育っています。
元高校球児の父の影響で、小学3年生からで野球を始めました。
中学時代は藤井寺ボーイズに所属。
藤井寺ボーイズの同期のチームメイトには明豊高校でも一緒にプレーしていた西川昇太選手らがいました。
中学2年時にはボーイズ春季全国大会とボーイズ選手権大会に出場。
中学卒業後は、憧れの今宮健太選手(ソフトバンク)の母校である明豊高校に進学しました。
吉川孝成の事故
明豊高校は吉川孝成さんが1年生の夏と2年生の夏に甲子園に出場していますが、どちらもベンチ外でした。
吉川孝成さんに不幸が訪れたのは、2年夏の甲子園が終わり、新チームになって直後です。
8月下旬に行われた宮崎県での練習試合に出場した吉川孝成さんは鎖骨付近にファウルチップが直撃し、倒れこみます。
そして、そのまま意識を失い、心肺停止状態に陥り入院・・・。
結局、意識が戻ることなく、約2か月半後の11月5日に亡くなられています。
医師によると、元々あった脳動脈瘤が破裂した可能性があるそうです。
昨夏の甲子園が終わり、吉川さんたちの代が中心の新チームとして動き出した直後の昨年8月下旬、練習試合で飛んできたファウルボールが吉川さんの鎖骨付近に当たった。ボールを拾おうとした吉川さんはそのまま倒れ、一時は心肺停止状態に陥った。意識は戻らず、ベッドに寝たままの状態が続いた。医師からは元々あった脳動脈 瘤 が破裂した可能性が指摘された。
大分・明豊高、亡き友「孝成と共に」甲子園へ…練習中の悲劇乗り越え天に向かい感謝
吉川孝成の父母
吉川孝成選手は元高校球児の父・聖哉さんと母・久美さんの間に生まれています。
母の久美さんは今年の夏の大分県大会を全試合、大阪から観戦に訪れていました。
「みんなが『孝成のために』とか、『孝成と一緒に甲子園行く』って言ってくれたことが、すごくうれしくて…」
と話されていますね。
また、昨年秋に九州大会準々決勝で沖縄尚学に敗れた後には、吉川孝成さんのご両親はバッティングマシーンを明豊高校に寄贈されていました。
そんな時、孝成さんの両親からチームに打撃練習マシンが贈られた。「選手たちにいっぱい元気をもらったから、お礼がしたくて」「野球が大好きだった孝成を感じてくれたら」。父の聖哉さん(41)と母の久美さん(44)は、孝成さんの遺影の前で口をそろえた。
亡き友を感じる打撃練習マシン 明豊の主将「孝成と一緒に甲子園へ」
吉川孝成の仲間たちのとのエピソード
吉川孝成さんと正捕手の座を争っていた義経豪選手は、毎日、吉川孝成さんの母・久美さんにラインを送っています。
内容はたわいもない日常、試合の報告などですが、義経豪選手にとって吉川孝成さんは今でも一緒に戦っている仲間なんだそうです。
本来は正捕手を争うはずだった義経豪(よしつね・ごう、3年)は吉川さんの母久美さん(44)に、毎日欠かさずにラインを送る。たわいもない日常、試合の報告を長文でつづってきた。義経は「チームの状況であったり、学校の行事のことを孝成には報告したいと思って…。いつも一緒に戦ってくれている」。久美さんは仏壇の前で亡き息子へ報告する。「豪君からラインきたよ」
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また、エースの中山敬斗投手の帽子のつばには「孝成と共に」と書かれています。
ピンチの時にはその文字を見て、パワーをもらっているそうです。
甲子園出場を決めた明豊のエース中山投手の帽子には「孝成と共に」の文字が書かれていました。「ピンチの時には孝成が助けてくれた」。昨秋亡くなったチームメイトと共に甲子園で戦います。#高校野球 #大分 #明豊高校 #甲子園 #西スポ #西スポWEBOTTO pic.twitter.com/PPEQTJGREY
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どちらも生前、吉川孝成さんがどれだけ仲間たちに慕われていたか、わかるエピソードですね。
中山敬斗投手についてはこちらを→中山敬斗(明豊)はドラフト注目!出身中学や球速球種は?
吉川孝成のまとめ
吉川孝成さんの魂は明豊ナインの中に今でも生き続けているのだと思います。
明豊高校には甲子園でも吉川孝成さんと共に一つでも多く勝ち進んでいってほしいですね!
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