2025年、社会人野球のヤマハは、記念すべき第50回社会人野球日本選手権大会で見事9年ぶり2度目の優勝を果たしました。
この歓喜の頂点に立ったのが、就任2年目の申原直樹監督です。
優勝監督インタビューでは
「こんなに幸せなことはありません。みんな最高です」
と感極まっていました。
今回はそんな申原直樹監督の選手時代から、指導者としての哲学までを深掘りしていきます。
#ヤマハ ・申原監督「こんな幸せなことはない」 #社会人野球日本選手権https://t.co/TecY3Gru2a
— 毎日新聞デジタル・野球担当 (@mainichijp_bb) November 12, 2025
ヤマハが日本生命に2―1で勝ち、8大会ぶり2回目の優勝を果たしました。申原直樹監督は「こんなにうれしく、幸せなことはない。最高です」と話しました。
申原直樹のプロフィール
名前:申原 直樹(のぶはら なおき)
生年月日:1979年6月29日
出身:兵庫県神戸市
経歴:報徳学園高等学校→中央大学→ヤマハ
申原直樹の高校時代
兵庫県神戸市出身の申原直樹監督は強豪・報徳学園の出身です。
高校3年生だった1997年には、春と夏の甲子園に内野手として出場されました。
春のセンバツではチームはベスト4に進出する快挙を成し遂げています。
同年夏の兵庫県大会決勝は、前年夏の覇者・神港学園との大激戦となりました。
試合は八回表に逆転されるものの、八回裏に報徳学園が追いつき、
そして九回裏、4番を務めていた申原直樹監督がバックスクリーンへ劇的なサヨナラ3ランホームランを放ち、激闘に終止符を打ちました。
日本選手権で優勝したヤマハの申原直樹監督は兵庫・報徳学園高出身。
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高校3年だった1997年夏の兵庫大会決勝では、4番としてバッククリーンに劇的なサヨナラ3ランを放ちました。
ヤマハ申原監督 原体験は中大時代の「阿部慎之助主将」 日本選手権 | 毎日新聞 https://t.co/oW8HQovxAa
続く夏の甲子園では、初戦は日大東北高校に7対6で勝ったものの、続く2回戦は浜松工業に5対11で敗れています。
申原直樹の大学時代
高校卒業後、申原直樹監督は中央大学に進学し、野球を続けました。
大学では、後にプロ野球・巨人の監督となる阿部慎之助監督の一学年後輩にあたります。
申原直樹監督は、4年時には阿部慎之助監督から主将を引き継ぎ、チームをまとめ上げる役割を担いました。
申原直樹の社会人時代
大学卒業後、申原直樹監督は社会人野球のヤマハに入社し、内野手として4年間の現役生活を送りました。
社会人時代はレギュラーになれず、主に控え選手としての道を歩まれたようです。
社会人1年目の2002年には、都市対抗野球大会と社会人野球日本選手権に出場しています。
社会人3年目にも都市対抗野球大会と社会人野球日本選手権に出場。
社会人4年目には都市対抗野球大会に出場しました。
現役を終えた後は、ヤマハで4年間マネージャー業を務め、組織運営や信頼関係構築の重要性を深く学びました。
2023年に12年ぶりにスカウト兼総合コーチとして現場に戻り、夏の都市対抗野球大会ではチーム33年ぶりの決勝進出(準優勝)に貢献されました。
そして2024年1月1日付で、前任の室田信正監督の退任に伴い、新監督に就任。
#ヤマハ は新監督に申原直樹コーチ(報徳学園→中大)が就任。室田信正前監督は社業に専念します。
— 毎日新聞アマ野球取材班 (@mai_intercity) December 3, 2023
社会人野球ヤマハ新監督に申原氏 「頂点の景色見たい」 https://t.co/iMYQ5Al7Dh
就任2年目の都市対抗野球大会ではベスト4入りを果たすと、秋の社会人野球日本選手権では日本一を達成しています。
申原直樹の指導方針
申原直樹監督は、選手からも「のぶ監督」の愛称で選手から慕われており、選手との距離が非常に近いのが特徴です。
若手選手に課題を伝える際は、大勢がいるグラウンドではなく、移動のバスの中で隣の席に座り、やんわりと思いを伝えるという、穏やかで気遣いの人柄がうかがえるエピソードがあります。
また、ご自身がレギュラーになれなかった経験から、”控え選手の気持ちがわかる”と語り、
「一人ひとりの選手に寄り添い、積極的に声をかける姿勢は、これからも変わることはありません」
と話されていますね。
中央大学時代に、1学年先輩の阿部慎之助監督が部内のルールを撤廃し、チームの成績が上がった姿を目の当たりにしました。
その経験から、「日本一になるために何が必要か」を常に問いかけ、風通しよく、選手の主体性を重視する方針を掲げています。
2025年には都市対抗で敗れた悔しさを財産に変え、選手が自ら考えて意識を変えたことが、社会人野球日本選手権での日本一につながりました。
「都市対抗で負けたのが経験に」ヤマハ、夏の悔しさ糧に9年ぶり日本一 申原直樹監督掲げる『常勝軍団』へ第一歩【社会人野球】(中日スポーツ)#Yahooニュースhttps://t.co/v0vNXCbDfn
— すめらぎ (@sume_kazu) November 12, 2025
網谷とうとう社会人で日本一になったか
申原直樹のまとめ
申原直樹監督は、熱血指導というよりは、選手の個性を活かし、力を発揮しやすい雰囲気づくりを最優先する「気遣い」の指導者です。
就任2年目にして社会人野球日本選手権で優勝という結果を出しましたが、
「おごることはない。来年の戦いが大事になる」
と、すでに視線は次に向けられています。
申原直樹監督が掲げる「常勝軍団」の完成に向けたヤマハの新たな一歩に、今後も目が離せませんね!

