「ラグビー日本代表と医師」という2つの夢を小学生のころから追い続けている京都大学生がいます。
それが大鶴誠(おおつる・じょう)選手。
灘中・灘高から現役で京都大学医学部に進み、さらにラグビーU23日本代表候補プログラム「JAPAN TALENT SQUAD 2026(JTS)」にも選ばれた、まさに“文武両道”を体現する選手です。
エディー・ジョーンズ ヘッドコーチからは「京都ジョー」の愛称で呼ばれ、「インテリジェンスを感じる」と評価されています。
いったいどんな人物なのか、詳しくご紹介していきましょう!
〜もくじ〜
大鶴誠のプロフィール
名前:大鶴 誠(おおつる じょう)
生年月日:2004年6月5日
出身:兵庫県西宮市
身長:176cm
体重:90kg
ポジション:スタンドオフ(SO)
経歴:灘中学校→灘高校→京都大学医学部
大鶴誠の父母
大鶴誠選手の強さのルーツを語るうえで、欠かせないのがお父さんの存在です。
父・繁さんは医師でありラグビー経験者という、まさに息子と同じ道を歩んできた人物。
現在は京都大学教授も務めています。
大鶴誠選手が1歳の誕生日を迎えた際、お父さんがプレゼントしたのはおもちゃではなくラグビーボールとジャージーでした。
本人も「ボールといえば楕円球という環境で育った」と笑って話すほど、幼いころからラグビーが生活の中心にあったのです。
また、兄が灘中に合格したとき、お父さんは職場のある京都から子どもたちの通学を優先して家族ごと神戸へ引っ越すという決断をしています。
子どもの可能性を全力でサポートする、そんな父親の姿勢が大鶴誠選手の土台をつくりました。
お母さんについては詳細な情報は公表されていませんが、
3きょうだいの誰かが受験する年は自宅からテレビが消え、スマートフォンも大学入学まで持たせない、という教育方針が徹底されていたことからも、母親の存在なしにこれほどの文武両道は実現できなかったでしょう。
ラグビーと勉強という過酷な両立を、日々の生活面から支えてきた縁の下の力持ちといえます。
大鶴誠の兄と妹
大鶴誠選手は3きょうだいの真ん中で、3歳上の兄・健さんと、年下の妹さんがいます。
兄・健さんは大鶴誠選手にとって「憧れの存在」そのものです。
灘中・灘高と同じ道を歩み、1浪の末に京都大学医学部へ進学。
しかもポジションは大鶴誠選手と同じスタンドオフ(SO)で、2024年度には京都大学ラグビー部の主将も務めました。
JTSへの応募情報を最初に見つけてきたのも、実はこの兄・健さんです。
「これは挑戦しないと」と大鶴誠選手を背中を押してくれた、頼もしいサポーターでもあります。
同じポジション、同じ大学、同じ部活という存在は比較されるプレッシャーにもなりますが、それ以上に「自分もできる」という自信の源になっていたのでしょう。
妹さんについては詳しい情報は公開されていませんが、兄と大鶴誠選手がともに京都大学医学部という高い基準のある家庭の中で、きっと自分の道を歩んでいることでしょう。
灘高→京大医学部のSO大鶴誠がラグビーU23日本代表入り「このチャンスを生かしたい」 https://t.co/39NyIn7LNe
— 産経ニュース (@Sankei_news) March 30, 2026
日本ラグビー協会は30日、4月にオーストラリア遠征に臨むU23(23歳以下)日本代表のメンバーを発表し、京都大学医学部に在籍するSO大鶴誠(じょう)ら35人が選出された。
大鶴誠の経歴
大鶴誠選手のラグビー歴は、なんと3歳からスタートしています。
幼少期〜小学生時代
西宮甲東ジュニアラグビークラブで競技を始め、幼稚園から小学3年生まで京都北ラグビースクールに通いました。
小学4年生からは芦屋ラグビースクールへ移籍し、全国大会にも出場しています。
2015年のラグビーワールドカップで日本代表が南アフリカを撃破した歴史的な試合を、当時小学5年生だった大鶴誠選手は父と兄と深夜に起き出してライブ中継で観戦。
「日本代表も準備すれば世界に勝てる。自分の武器は頭脳だ」と感じたその体験が、日本代表への思いを決定的なものにしました。
中学生~大学生時代
灘中学・灘高校では引き続きラグビー部に所属。
強豪がひしめく兵庫において全国大会とは縁遠い環境でも、パスやキックの自主練を積み重ね、複数の大学からスカウトを受けるほどの実力を身につけました。
「兄と一緒にプレーしたい」というモチベーションを胸に、京都大学医学部に現役合格。
受験前は自習室に1日10時間以上こもって勉強するという努力型の姿勢で、難関をクリアしました。
京大では1年時からCTBやWTBで試合に出場し、2年時は兄がSOを務める中で自身は15番を担当。
昨春には「自分の殻を破りたい」とニュージーランドのクライストチャーチへ7週間のラグビー留学を敢行。
クルセイダーズのアカデミーで研鑽を積み、ウエートのMAX重量を7週間で30kg以上も伸ばすという驚異的な成長を見せました。
2026年からは京都大学ラグビー部の主将に就任。
同年、一般公募枠でJTSプログラム2026へ挑戦し、U23日本代表入りを果たしています。
【メディア情報】
— 〔公式〕関西ラグビーフットボール協会 (@kansai_rugby) February 27, 2026
<Number Web>
「勉強ができると思ったことはないんです」
京大医学部からラグビー日本代表候補に選出…
21歳・大鶴誠とは何者?
エディーHC「インテリジェンスを感じます」https://t.co/doLhpDKo58#ラグビー #RUGBY #U23日本代表#大鶴誠 #灘高校 #京都大学
大鶴誠のプレースタイル
大鶴誠選手のポジションはスタンドオフ(SO/10番)。
チームの司令塔として、判断力とランスキルを兼ね備えているのが大鶴誠選手の最大の魅力です。
最大の武器は「頭脳」と「ランスキル」
「他の選手との違いを出せるのは、考えてラグビーをすること」と自ら語るように、状況を素早く読んで動く判断の速さが持ち味です。
JTS合宿でも「速く考えて動く。自分の中のスタンダードが上がってきた」と手応えを感じていました。
エディー・ジョーンズHCからは「プレーが潑剌としているし、ランも思い切りが良い。スペースへの理解力もあって、良いデシジョンメークをする」と高評価を受けています。
JAPAN TALENT SQUAD プログラム2026に選出された
— 京都大学体育会ラグビー部 (@k174fc) February 1, 2026
京都大学ラグビー部・大鶴 誠のプレーハイライトです。
日々の練習や試合の中で積み重ねてきたプレーの一部をご覧ください。
今後のさらなる成長と挑戦に、ぜひご注目ください。 pic.twitter.com/azH91CIvFv
英語力も武器
ニュージーランド留学で磨いた英語力は、エディーHCと直接コミュニケーションを取れるレベル。
「エディーさんと直接話せるのは強み」と胸を張っています。
エディーHCからは「京都ジョー」の愛称で親しまれ、食事の時間にも笑顔で声をかけてもらえる関係です。
憧れの選手はマーカス・スミス
大鶴誠選手は憧れの選手としてイングランド代表のSOでFBも務めるマーカス・スミス選手を憧れの選手に挙げており、「ランだけでなく、イケイケで元気あふれるところが好き」と語っています。
課題はフィジカル
「体脂肪を減らして筋肉量を増やせと言われています」と自ら認めるように、フィジカルの強度が現在の課題。
それでも、ニュージーランドで7週間で30kg以上ウエートを伸ばした実績が示すように、努力で課題を乗り越えてきた選手です。
大鶴誠のまとめ
大鶴誠選手は「ラグビー日本代表と医師」という2つの大きな夢を、小学校の卒業文集に書いたころから一度もぶらさずに歩んできた選手です。
灘中・灘高から現役で京都大学医学部に合格しながら、ラグビーも続け、留学し、主将を務め、さらにJTSへの公募に挑戦するという行動力。
「勉強ができると思ったことはない」「努力型」と自己分析する姿は、天才肌ではなく積み上げてきた人の言葉として響いてきます。
試合翌日に徹夜で医学のテストに臨み、そのままリカバリーして翌日の練習へ向かう。
その日々の積み重ねが、JTS選出という形で実を結びました。
エディーHCが「公募で見つけたかった選手」と評するような大鶴誠選手が、日本代表のジャージーをまとい、ワールドカップの舞台に立つ日を楽しみに応援していきましょう!
