第97回選抜高等学校野球大会の各地区の21世紀枠候補が発表されました。
21世紀枠候補に選ばれたのは以下の9校です。
北海道地区:釧路江南(北海道)
東北地区:久慈(岩手)
関東・東京地区:横浜清陵(神奈川)
東海地区:名古屋たちばな(愛知)
北信越地区:小松工(石川)
近畿地区:山城(京都)
中国地区:大田(島根)
四国地区:高松東(香川)
九州地区:壱岐(長崎)
この中から2校が選ばれます。
そこで今回は21世紀枠に選ばれる高校を予想してみました。
なお、一般枠の予想についてはこちらをどうぞ↓
選抜高校野球2025出場校予想!代表校決定はいつ?日程は?
/#センバツ 21世紀枠推薦校9校が決定⚾
— センバツLIVE! (@SenbatsuLIVE) December 13, 2024
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北海道 #釧路江南
東北 #久慈(岩手)
関東・東京 #横浜清陵(神奈川)
東海 #名古屋たちばな(愛知)
北信越 #小松工(石川)
近畿 #山城(京都)
中国 #大田(島根)
四国 #高松東(香川)
九州 #壱岐(長崎)
来月24日の選考委員会で
2校が選出されます🌸
〜もくじ〜
21世紀枠の推薦基準
(1)秋季都道府県大会のベスト16以上(加盟校が129校以上の都道府県はベスト32以上)が対象。
(2)以下の推薦例のいずれかに当てはまる学校。
▽少数部員、施設面のハンディ、自然災害など困難な環境の克服
▽学業と部活動の両立
▽近年の試合成績が良好ながら、強豪校に惜敗するなどして甲子園出場機会に恵まれていない
▽創意工夫した練習で成果を上げている
▽校内、地域での活動が他の生徒や他校、地域に好影響を与えている。
21世紀枠の選考日
21世紀枠の出場校2校は、一般選考の30校とともに、2025年1月24日(金)の選考委員会で決定されます。
21世紀枠の選考方法
以前は東日本、西日本から1校ずつに選んだ後、東日本、西日本の区別なく1校の合計3校が選出されていました。
しかし、前回から21世紀枠が2校に減ったため、最初から東日本、西日本の区別なく2校が選出されます。
21世紀枠候補の推薦理由と秋大会戦績
釧路江南(北海道)
北海道大会ベスト8
北海道東部の釧路市にある道立校。
地域は冬の寒さが厳しく、グラウンドは11月中旬から約5カ月、積雪や凍土の影響を受けて満足に練習できない。
気温が氷点下10度でも雪上で打撃や守備練習に取り組んでいます。
春夏合わせて4度甲子園に出場。
久慈(岩手)
岩手県大会3位、東北大会ベスト16
岩手県沿岸北部に位置する久慈市の県立校。
2011年の東日本大震災では被災地となり、16年と19年の台風では浸水被害を経験しています。
35人の部員全員が地元出身です。
1979年夏に甲子園に出場。
横浜清陵(神奈川)
神奈川県大会ベスト8
横浜市の県立校。
可能な限り生徒の「自治」によって活動することが望ましいと共通認識を持ち、時間をかけても納得・合意を大切に部を運営。
女子マネジャーもチーム運営を担う立場として活動しています。
グラウンドは他部と共有で時間の制限もあります。
甲子園出場経験はなし。
名古屋たちばな(愛知)
愛知県大会3位、東海大会1回戦敗退
名古屋市の私立校。
企業のカンボジア学校建設プロジェクトに協力し、野球部が全校生徒に呼び掛けて恵まれない環境で暮らすカンボジアの子供たちに贈る文房具などの支援物資を回収する活動を10年以上続けている。
甲子園出場経験はなし。
小松工(石川)
石川県大会準優勝、北信越大会ベスト4
石川県南部の小松市にある県立校。
2022年8月の豪雨災害ではグラウンドの一部が使用できなくなる被害を経験し、近隣の民家で泥よけのボランティア活動に励みました。
さらに2024年9月の能登豪雨では被害を受けた輪島高や野球関係者の自宅や職場の復旧作業に協力しています。
1964年と2000年の夏に甲子園に出場。
山城(京都)
京都府大会ベスト4
1907年に創立の伝統校。
昨年度は過去最多の117人が国公立大に現役合格しました。
野球部は夏の地方大会に第1回大会から「皆勤出場」。
平日は約2時間と限られた時間の中で徹底した基礎練習を行い、昼休みを活用して自主練習にも取り組んでいます。
春夏合わせて4度甲子園に出場。
大田(島根)
島根県大会ベスト4、中国大会ベスト8
島根県中央部の大田市に位置する県立校。
理数科があり、野球部員を含む学年の3~4割が国公立大に進学。
わずか選手11人で秋季中国大会ベスト8入りを果たしています。
春夏合わせて6度甲子園に出場。
高松東(香川)
香川県大会ベスト4
1908年に創立の伝統校。
平日はグラウンドを他部と共有するため、使えるのは内野部分のみ。
小学生との野球交流や川の清掃ボランティアに取り組むなど、地域に根ざした活動にも力を入れています。
甲子園出場経験はなし。
壱岐(長崎)
長崎県大会準優勝、九州大会ベスト8
長崎県の離島・壱岐島にある文武両道の県立校。
1回の遠征に約30万円がかかるなど島外に出るためには経済的負担が大きく、練習試合の機会も限られる。
25人の部員全員が壱岐島出身です。
甲子園出場経験はなし。
21世紀枠出場校の予想
一般枠の出場チームとの実力差がありすぎると問題になると考えているのでしょうか?
近年では県大会を勝ち抜いて、地区大会まで進んだ高校が選ばれることが多いですね。
2019年 3校中3校
2020年 3校中3校
2021年 4校中3校
2022年 3校中1校
2023年 3校中1校
2024年 2校中2校
今年の推薦校では9校中6校が地区大会まで勝ち進んでいます。
※釧路江南(北海道)、久慈(岩手)、名古屋たちばな(愛知)、小松工(石川)、大田(島根)、壱岐(長崎)
また被災地や部員の少ない学校も選ばれやすいので、小松工(石川)、大田(島根)、壱岐(長崎)が有力ではないでしょうか。
その中では小松工(石川)と大田(島根)は過去に複数回甲子園に出場していますので、まだ甲子園出場経験のない壱岐(長崎)が選ばれる可能性が一番高い気がします。
その他、21世紀枠では文武両道の進学校からも選ばれることも多いです。
今年の21世紀枠の中で進学校と言えるのは山城(京都)ぐらいですね。
山城(京都)も過去に4度甲子園に出場していますが、最後に出場したのは1961年夏。
この点では2000年夏に出場している小松工(石川)よりは若干有利ですね。
あとは府大会ベスト4止まりなのを選考員がどう評価するかです。
ということで、当サイトでは2025年の21世紀枠は壱岐(長崎)と大田(島根)、
あるいは壱岐(長崎)と山城(京都)と予想してみました。