今年の高校サッカー選手権で、強烈な印象を残したGKがいます。
徳島市立高校のゴールを守る李ハソン選手です。
国立競技場での落ち着いたプレー。
そして要所で見せたスーパーセーブ。
派手なパフォーマンスではありません。
それでも「安心感が違う」と多くの観客の目を引きました。
なぜ李ハソン選手は大舞台で力を発揮できたのか。
その答えは、これまでの積み重ねにあります。
今回は李ハソン選手の歩みを、兄とのエピソードも交えながら振り返ります。
「ずっと鳥肌」国立で躍動した徳島市立GK李ハソン、韓国に住む兄からの粋な来日予告に奮起「絶対負けられない」https://t.co/iE5X3Ou6A2#ゲキサカ #高校サッカー #選手権 #全国高校サッカー選手権 #高校サッカー選手権
— ◯Tokusima Maru○3◯ (@don0maru3) December 28, 2025
李ハソンのプロフィール
名前:李 ハソン(り はそん)
生年月日:2007年10月19日
出身:韓国
身長:182cm
体重:73kg
ポジション:GK
経歴:徳島市富田中学校→徳島市立高等学校
李ハソンの小学・中学時代
李ハソン選手は韓国で生まれ、小学1年生のときに家族で徳島へ移り住みました。
異国の地での新生活。
簡単ではなかったはずです。
それでもサッカーは、李ハソン選手にとって心の支えでした。
兄の影響もあり、自然とボールを追いかける日々が始まります。
中学は徳島市立富田中学校に進学。
当時は専属のGKコーチもいない環境でした。
グラウンドは土。
雨が降れば、イレギュラーバウンドが当たり前です。
そんな中で李ハソン選手は「型」を大切にしました。
どんな状況でも安定した構えを作る。
地味ですが、GKにとって最も重要な基礎です。
この時期の経験が、後の強みにつながっていきます。
李ハソンの高校時代
徳島市立高校に進学すると、李ハソン選手は早くから頭角を現します。
高校1年生からベンチ入りを果たしました。
2年夏の全国インターハイでは2回戦敗退。
全国高校サッカー選手権でも2回戦で涙をのみます。
3年夏のインターハイは四日市中央高校と対戦し、PK戦の末に初戦敗退。
結果だけを見ると、順風満帆ではありません。
しかし、確実に経験値を積み重ねていました。
そして迎えた冬の選手権。
国立競技場での開幕戦、早稲田実業戦です。
後半24分の決定機。
至近距離からのヘディングを、李ハソン選手は見事にセーブしました。
このプレーが流れを引き寄せます。
結果は4-1で徳島市立が勝利。
6年ぶりの初戦突破に、大きく貢献しました。
李ハソンの兄
李ハソン選手を語るうえで欠かせない存在。
それが兄のハジンさんです。
兄は幼少期にサッカーを経験。
その後、野球へ転向しました。
現在は韓国でボディビルダーとして、プロ契約を目指しています。
競技は違えど、努力を続ける姿勢は変わりません。
李ハソン選手は語っています。
「兄は目標であり、憧れの存在」
兄の努力を知っているからこそ。
自分も手を抜けないのです。
李ハソンのプレースタイル
李ハソン選手の最大の武器は、キャッチングの安定感です。
中学時代から徹底して磨いてきました。
難しいクロスでも、しっかりと面を作る。
二次攻撃を許しません。
ポジショニングも的確です。
派手に見えない分、失点を防ぎます。
そして、冷静なメンタル。
国立の雰囲気にも飲まれませんでした。
人となりは、とても謙虚です。
試合に勝利しても
「味方のおかげ」
と、常に周囲への感謝を忘れません。
この姿勢が、チームに安心感を与えています。
徳島市立のGK李ハソンくん、
— ゆい (@yuistjn_0911) December 28, 2025
パンチングすると思ったボールちゃんとキャッチしてるのすごい
あとクロスの処理が上手い
ジャンプ力というかジャンプの伸びがあるのすごい
李ハソンの進路
高校卒業後、李ハソン選手は関西の大学に進学し、サッカーを続けます。
そして大学卒業後にプロを目指す予定です。
李ハソンのまとめ
李ハソン選手は、派手さより積み重ねで勝負するGKです。
異国の地で培った基礎。
厳しい環境で磨いた技術。
そして、兄から受け取った努力の姿勢。
すべてが今につながっています。
高校最後の大会で見せた成長は、本物でした。
数年後、プロの舞台で。
再び李ハソン選手の名前を聞く日が来るかもしれません。
その瞬間を、今から楽しみにしたいですね!
