福島レッドホープスのドラフト候補・園部佳太選手。
いわき光洋時代には高校通算48本ものホームランを記録している強打のショートです。
高校卒業後は、一度は専修大学に進学するも中退。
現在は、地元・福島に戻って、プロ入りを目指しています。
園部佳太のプロフィール
名前:園部 佳太(そのべ けいた)
生年月日:1999年8月24日
出身:福島県いわき市
身長:177cm
体重:82kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:ショート
家族:母、兄
経歴:いわき市立豊間小学校→いわき市立豊間中学校→いわき光洋高校→専修大学(中退)→福島レッドホープス
園部佳太と東日本大震災
園部佳太選手は小学1年生から、豊間サンライズでソフトボールを始めました。
小学5年生の時には東日本大震災を経験。
園部佳太選手が住んでいたいわき市平豊間地区は、津波によって甚大な被害を受けた場所の一つです。
自宅や通っていた小学校は運良く難を逃れましたが、進学予定だった豊間中学校の校舎は津波の被害で利用できなくなり、中学進学後も豊間小学校の校舎の一部を間借りする形で同じ場所に9年間通いました。
震災について園部佳太選手は
「亡くなった方がいて、その中には野球を続けたかった人もいる。その人のために野球をやりたい」
と福島レッドホープス入団時に語っています。
園部佳太の中学時代
中学時代にはいわき松風クラブでプレー。
いわき松風クラブは全国大会を狙い毎年セレクションを行っている軟式野球チームです。
いわき松風クラブのOBには、園部佳太選手と同姓の園部聡選手(元・オリックス)という元プロ野球選手がいますが、園部佳太選手との関係は不明です。
園部佳太選手にはお兄さんが一人いますが、出身高校が違うので園部聡選手がお兄さんでないことははっきりしています。
※園部聡選手は聖光学院出身で、園部佳太選手のお兄さんは東日本国際大昌平出身です。
福島県いわき市には「園部」という苗字が多いみたいですね。
園部佳太の高校時代
中学卒業後は、兄のいた東日本国際大昌平への進学を考えた時期もありましたが、最終的にはいわき光洋高校に進学。
いわき光洋は甲子園に出場したことはない県立の単位制高校です。
OBには千葉ロッテマリーンズの渡邉啓太投手がいます。
園部佳太選手は1年秋からベンチ入り。
それと同時にサードのレギュラーを獲得します。
翌2年春の福島県大会からは4番・ショートで出場。
2年夏の福島県大会は初戦敗退。
秋の新チームからは主将としてチームを引っ張ります。
2年春には福島県大会準優勝&東北大会ベスト8。
#いわき光洋 が福島商を3―1で下し、93年の学校創立以来初の決勝進出です。通算48本塁打の園部佳太内野手(3年)が出塁した3度のイニングすべてで得点。園部は「自分の後ろの打者にも自信がついてきた。つなげば点が入る」。明日22日、王者聖光学院に挑みます。 #高校野球 #福島大会 pic.twitter.com/mYSbFBMkjk
— 日刊スポーツ新聞社東北取材班 (@nikkan_tohoku) 2017年7月21日
3年夏の福島県大会では20打数11安打6打点、打率.550の大活躍で、決勝まで進出。
決勝では夏の福島県大会10連覇中の聖光学院に4対5サヨナラで敗れ、甲子園出場はなりませんでした。
#高校野球 #福島県大会 高校通算48本塁打を誇る #いわき光洋 の園部佳太が決勝戦で敗れ去った。決勝を含む6試合で20打数11安打6打点。打率は5割5分をマーク。試合後は「進路はプロの方を考えている。プロ志望届けを出します。声がかからなかったら、大学に進学します」#プロ注目 pic.twitter.com/iIaF7Fh7io
— 日刊スポーツ新聞社東北取材班 (@nikkan_tohoku) 2017年7月22日
ちなみに聖光学院は今だに勝ち続けていて、2019年夏の時点で13連覇中です。
強すぎますね。
高校通算48本のホームランを記録していた園部佳太選手は、3年生の秋にはプロ志望届を提出。
しかし、指名漏れに終わり、専修大学に進学しました。
園部佳太の大学時代
大学では1年春からベンチ入り。
専修大学
園部佳太 君(①いわき光洋) pic.twitter.com/SFiRjY19Hl— SO (@nisho_soul) 2018年8月29日
以降2年生の春までの3シーズンで、8試合(スタメン1)に出場し、9打数1安打0打点、打率.111の成績を残しています。
専修大学中退
その後、園部佳太選手は2年生の夏に野球部を辞め、大学も中退しています。
気になる中退理由についてですが、
「打撃不振に加え、人間関係にも悩まされた」
とのことです。
専修大学は園部佳太選手以外にも退部や退学する人が多いんですよね。
ちなみに専修大では、専大松戸で高校通算35本塁打を放った丸茂弘汰選手(現BC・茨城)、旭川実時代に145キロの速球を投げ、高校通算45本塁打を放った陣翔大選手(現WEEDしらおい)、糸満高校出身の平安常輝投手、富山第一でプロ6球団が注目した中津原元輝投手などが野球部を辞めている。
園部佳太選手がBCリーグ・福島でNPB入りを目指す、専修大を退部
最近では2部リーグに落ちることも多くなりましたし、いったい、専修大学の野球部ではなにが起こっているんでしょうか?
園部佳太選手は野球も辞めることも考えましたが、高校時代からお世話になっているトレーナーから
「野球を続けた方がいい」
と言われ、思いとどまりました。
そして、2019年11月にBCリーグ合同トライアウトに合格して、福島レッドホープスへの入団を決めています。
指名選手の中で一番驚いたのはいわき光洋→専修大の園部選手が福島に特別合格してたことです。中退してたんですね。
2年前高校通算48本塁打で強打の内野手として注目された選手。
2年後のドラフトへ向け活躍してもらいたいです。#BCリーグ#園部佳太#福島レッドホープス https://t.co/vzGpUg8ctE— Scorer (@Scorer61529543) 2019年11月15日
園部佳太のプレースタイル
園部佳太選手は逆方向にも長打を放つことができる強打のショートです。
高校通算48本塁打を記録。
50m6秒0。
憧れの野球選手は巨人・坂本勇人選手。
園部佳太のまとめ
園部佳太選手は福島レッドホープスの入団会見の時に
「NPB入りだけを考えていると、チームにも迷惑をかける。チームのために、福島のために自分ができることをプレーで示したい」
と話されていました。
福島レッドホープスは2015年からBCリーグに加盟していますが、これまでドラフトで指名された選手は一人もいません。
園部佳太選手がNPB入りを果たすことが、チームのためにもなると思いますし、ひいては福島で応援してくれる人のためにもなると思います。
ぜひとも、園部佳太選手にはNPB入りを果たしてほしいですね!