今回ご紹介するのは、新潟・帝京長岡が誇る1年生左腕エース・工藤壱朗(くどう・いちろう)投手です。
北海道札幌市出身の“道産子サウスポー”が、遠く離れた新潟の地でその才能を一気に開花させています。
昨秋の北信越大会では防御率0.67という驚異的な数字を叩き出し、チームを初優勝&センバツ出場へと導きました。
いったいどんな経歴を持つ選手なのか、工藤壱朗投手の小学時代から高校時代まで、その軌跡をたどってみましょう!
工藤壱朗 帝京長岡 新2年
— ぶるーたす (@bluamabase) February 3, 2026
北海道から帝京長岡に進んだ、ストレートを低めの内外に投げ分ける好左腕は、1年春から登板を果たすと、1年秋からはエース。北信越大会では、星稜・小松大谷から1失点完投するなど、27回で自責点2の好投でチームを優勝、初のセンバツ出場に導いた。#本日の選手紹介 pic.twitter.com/5Iur8TOG8y
〜もくじ〜
工藤壱朗のプロフィール
名前:工藤 壱朗(くどう いちろう)
生年月日:2009年8月7日
出身:北海道札幌市
身長:177cm
体重:70kg
投打:左投げ左打ち
ポジション:ピッチャー
経歴:札幌市立幌南小学校→札幌市立柏中学校→帝京長岡高等学校
工藤壱朗の小中学時代
工藤壱朗投手は札幌市立幌南小学校1年生から幌南ファイターズで軟式野球を始めています。
そして小学6年生のときに、大きな転機が訪れました。
なんと、狭き門として知られる北海道日本ハムファイターズジュニアのメンバーに選出されたんです!
プロ野球ジュニアチームへの選出は、地域でトップクラスの実力がないと叶いません。
幼いころからすでに”別格の存在”だったことがよくわかりますね。
中学入学後は硬式の札幌羊ケ丘リトルシニアに入団。
ここで工藤壱朗投手は、左腕特有の角度のある直球と、打者の手元で変化する球種を磨き上げていきました。
中学3年生の12月からは設立されたばかりの軟式の蝦夷ベースボールクラブでもプレーしていました。
一度は硬式でプレーした選手が軟式に戻るのはとても珍しいですね。
工藤壱朗の高校時代
中学卒業後は
「プロ野球選手になりたいという目標があって、芝草監督や茨木佑太先輩(現・ロッテ)がいたので、憧れの先輩を目指して帝京長岡に決めた」
と帝京長岡に進学しました。
帝京長岡の指揮を執る芝草宇宙監督は、日本ハムなどで活躍した元プロ投手です。
「プロになるために教わりたい」という一心で、北海道から遠く離れた新潟の寮生活に飛び込んだわけですね。
また、帝京長岡には同じく北海道出身で現在プロで活躍する茨木秀俊投手(阪神)・茨木佑太投手(ロッテ)という兄弟がいます。
「道産子エース」として先輩たちが切り開いた系譜を、今まさに工藤壱朗投手が引き継ごうとしているんです。
1年生春から公式戦デビュー
工藤壱朗投手は入学直後の春季新潟県大会でいきなり公式戦デビューを果たしています。
関根学園との2回戦で初先発し、延長10回を9回8奪三振1失点と好投しました(試合は惜しくも2-3で敗退)。
夏の新潟大会でも準決勝に先発するなど、1年生ながら重要な試合での登板を経験しています。
秋の北信越大会で全国に名を轟かせる
秋になると早くも背番号「1」を背負い、エースとしてマウンドへ。
特に新潟県3位になり出場した北信越大会での活躍はまさに圧巻でした。
・甲子園常連の星稜を1失点で完投勝利
・石川の強豪・小松大谷を散発4安打1失点で完投勝利
・4試合登板で防御率0.67という驚異的な安定感
特に印象的なのが、決勝戦での場面です。
ベンチスタートから7回からリリーフ登板すると、1点差のピンチでもバックを信じて、冷静に投げ切り、初優勝を達成しました。
そして試合後、ナインが歓喜の輪を作る中、工藤壱朗投手だけはすぐには加わらず整列へ。
理由を聞かれるとこう答えました。
「喜ぶのは試合が終わってからでいいと思いました。相手がいたからこの試合ができたし、こんないい試合ができたので、相手と挨拶するまではしっかりやろうと思いました。」
1年生とは思えない、なんと清々しい言葉でしょう!
【高校野球】帝京長岡の1年生左腕・工藤壱朗 ガッツポーズ封印して7回1安打無失点10K https://t.co/pISgh6TGuF
— ふくださん (@fukudasun) September 19, 2025
明治神宮大会で全国の壁を実感
秋の北信越制覇を受けて臨んだ明治神宮大会では、英明(香川)と対戦。
7回1/3を5失点で敗戦という結果になりました。
工藤壱朗投手は
「県大会・北信越ではごまかせた部分が、ここではごまかせなかった。自分の力不足」
と率直に語り、この経験を糧に来るセンバツへ向けての決意をさらに固めました。
工藤壱朗のプレースタイル
工藤壱朗投手の最大の武器は、左腕から繰り出すノビのあるストレートです。
入学当初は130km/h台前半だった球速が、1年秋には最速140km/hをマーク。
徹底した下半身強化と体重増量、そして芝草監督直伝の腕の振り方改善が、この急成長を支えています。
「ただ速いだけでなく、球質に重さがある」と評されるのが工藤壱朗投手の直球の特徴です。
特に左打者の内角にシュート気味に食い込む直球は、打者もなかなか手が出ません。
さらに直球だけじゃないのが工藤壱朗投手の怖いところです。
キレ味鋭いスライダーと、打者のタイミングを外すチェンジアップを巧みに使い分け、打者を打ち取ります。
さらに現在はフォークボールも練習中とのことで、武器がどんどん増えていますね!
芝草監督も
「キレのある直球と質の高い変化球を持ち、三振が取れる」
と絶賛しています。
また数字だけでなく、工藤壱朗投手が評価されるのはその精神力の強さ。
走者を出しても動じず、要所を締める”エースの投球術”は1年生とは思えないほどの完成度です。
帝京長岡高校、工藤くんピンチを三振で 回は9回に
— 日吉 (@ULpaj2AWjVwhtEM) October 19, 2025
5対4で帝京長岡高校勝ってます⚾️ pic.twitter.com/jt83pFn0VA
工藤壱朗のまとめ
工藤壱朗投手は、北海道の野球少年がプロ野球選手を目指して新潟へ渡り、わずか1年でエースナンバーを背負うまでに成長した、まさに“道産子サウスポー”です。
「帝京長岡のエースとして、帝京長岡の顔となる選手にならないといけない」と語る工藤壱朗投手の言葉には、1年生らしからぬ強い覚悟が感じられますね。
センバツという夢の舞台で、どんな投球を見せてくれるのか——今後の成長からますます目が離せません!
ぜひ一緒に工藤壱朗投手の活躍を応援しましょう!

