大阪桐蔭出身で中央大学に進んだ伊藤櫂人選手をご存じですか?
2026年秋のドラフトで最も注目を集める内野手のひとりで、東都大学リーグの通算本塁打はなんと11本!
これは現役大学生でトップの数字です。
「突出した一芸より総合力」を信条に磨き続けてきた伊藤櫂人選手が、いよいよプロへの扉を叩こうとしています。
この記事では、そんな伊藤櫂人選手の経歴・成績・人物像を徹底的にご紹介します!
#東都大学野球 19日 リーグ戦も最終週。優勝争いはもちろん、最下位争いも熾烈!先勝した #中大。(左から)通算10号となるソロ本塁打を放った #伊藤櫂人 選手(#大阪桐蔭)と先制打を含む2安打2打点の #高橋徹平 選手(#関東第一)。入れ替え戦回避へ。熱い戦いは続きます! pic.twitter.com/J21p7R3gmV
— 保坂淑子【日刊スポーツ・ヨシネー】 (@nikkan_yoshinee) May 19, 2026
〜もくじ〜
伊藤櫂人とは?ドラフト候補のプロフィール
まずは伊藤櫂人選手の基本情報からご紹介しましょう。
| 項目 | 詳細 |
| 氏名 | 伊藤櫂人(いとう・かいと) |
| 生年月日 | 2004年9月30日 |
| 出身 | 岐阜県海津市 |
| 身長・体重 | 178cm・81kg |
| 投打 | 右投げ右打ち |
| ポジション | サード/ファースト |
| 所属 | 中央大学 文学部人文社会学科 |
| 座右の銘 | 感謝、笑顔 |
| 憧れの選手 | 山田健太(日本生命) |
| 出身小学校、中学校 | 海津市立高須小学校、海津市立日新中学校 |
伊藤櫂人選手は岐阜県出身ながら、名門・大阪桐蔭高校に進学し、全国トップレベルの環境で腕を磨いてきた選手です。
ポジションはサードとファーストを兼任するユーティリティタイプで、献身的なプレースタイルも魅力のひとつ。
座右の銘は「感謝、笑顔」。
グラウンド内外での姿勢が評価されており、大阪桐蔭でも中央大学でも、チームをまとめるキャプテン気質の選手として知られています。
憧れの選手として名前を挙げるのは、大阪桐蔭の先輩で社会人野球・日本生命でプレーする山田健太選手。
総合力の高さへの強いこだわりが、この選択からもにじみ出ていますね。
2026年秋のドラフトでは上位指名候補として複数球団からマークされており、いま最も目が離せない大学生内野手のひとりです。
伊藤櫂人の経歴|岐阜→西濃ボーイズ→大阪桐蔭→中央大学
伊藤櫂人選手の野球人生の歩みをひとつひとつ追っていきましょう。
小中学生時代:西濃ボーイズで中学通算60本塁打・世界大会MVP
野球を始めたきっかけは、お兄さんが楽しそうにプレーしているのを見たことだったそうです。
海津市立高須小学校1年生からボールを握り、地元・岐阜県の少年野球チームでその才能を開花させていきました。
海津市立日新中学校では岐阜県の硬式野球チーム「西濃ボーイズ」に所属。
チームの練習に加えて、「ドラゴンズベースボールアカデミー」のエキスパートコースにも通い、週1回は元プロ野球選手から直接指導を受けるという二刀流の環境で腕を磨きました。
その努力は数字に表れています。
中学通算ホームランはなんと60本。
東海地区のボーイズ関係者からは「中日・石川昂弥選手以上の逸材」とまで評されていました。
そして中学3年時には日本代表に選出され、2019年8月にイタリア・ローマで開催された「第38回世界少年野球大会」に出場。
4番打者としてホームラン2本・二塁打4本を放ち、日本代表を世界一へと導きました。
さらに大会MVPにも選出されるという、まさに完璧な世界デビューを飾っています。
大阪桐蔭時代:春センバツ優勝 夏ベスト8
中学卒業後は、甲子園の常連校にして数多くのプロ野球選手を輩出してきた名門・大阪桐蔭高校へ進学します。
岐阜から大阪への移住と寮生活という大きな環境の変化も、伊藤櫂人選手にとっては「なぜか自分に合っていた」と振り返るほど、スムーズに馴染めたようです。
高校では2年秋からサード兼ファーストでレギュラーを獲得。
1番打者として大阪府大会・近畿大会優勝に貢献し、続く明治神宮大会でも全3試合に出場して初優勝に貢献しました。
伊藤櫂人 大阪桐蔭3年
— ぶるーたす (@bluamabase) March 3, 2022
中学時代にはボーイズ日本代表の4番打者として大会MVPを獲得。大阪桐蔭では2年秋からサードのレギュラーを獲得し、天理戦や九州国際大付戦でホームランを放つなど1発もあれば四球も選ぶことのできる1番打者としてチームの神宮大会制覇に貢献した。#本日の選手紹介 pic.twitter.com/6i7kU5pOYD
翌2022年春のセンバツでは19打数6安打5打点、2本塁打を記録し、秋に続いての日本一を達成!
夏の甲子園では1番打者として出場し、4試合で打率.529・1本塁打という圧巻の成績でチームの8強入りに貢献しました。
チームメイトには、ドラフト1位でDeNAに入団した同期の松尾汐恩選手をはじめ、
2学年先輩に仲三河優太選手、
1学年先輩に池田陵真選手、松浦慶斗投手とプロに進む選手がそろっていました。
そのハイレベルな環境の中で、伊藤櫂人選手は
「プロに行った選手は本当にレベルが違った」
と率直に語っています。
高卒プロを目指さず大学進学を選んだのも、この経験があったからこそです。
進学先に選んだのは、東都大学リーグの強豪・中央大学。
かつて同じ中大から阪神にドラフト1位で入団した森下翔太選手の存在も、大きな目標のひとつになっていたに違いありません。
「自分には突出したものはない。だから全ての分野のレベルを上げて、総合的にレベルの高い選手を目指している」という言葉通り、
伊藤櫂人選手は4年間をかけて着実に力をつけ、いよいよドラフト上位候補へと成長を遂げました。
なぜドラフト上位候補?伊藤櫂人の打撃スタイルと強み
大阪桐蔭という超名門を経て、東都大学リーグでも結果を出し続ける伊藤櫂人選手。
では、具体的にどんなところがプロのスカウトから評価されているのでしょうか?
ここでは打撃・守備それぞれの強みを深掘りしてみます。
「突出した一芸より総合力」が伊藤櫂人選手のスタイル論
伊藤櫂人選手のプレースタイルを語るうえで欠かせないのが、本人が繰り返し口にするこの言葉です。
「自分には突出したものはないと思っていて、1つの分野ですごいとかはない。全ての分野のレベルを上げて、総合的にレベルの高い選手を目指している」
大阪桐蔭という日本最高峰の野球環境で、松尾汐恩選手(DeNA・ドラフト1位)のような”次元が違う”選手たちと肩を並べてきた経験が、この謙虚さと冷静な自己分析を生み出しています。
しかしこれは謙遜ではなく、ひとつの明確な戦略でもあります。
打てて・守れて・走れる。どこに出しても計算できる選手であることが、プロの世界では長くチームに貢献できる条件になるからです。
スカウトが「使いやすい選手」として高く評価するのも、この万能型のスタイルがあってこそです。
スランプを乗り越えた打撃フォーム改造のエピソード
実は今季、伊藤櫂人選手は開幕から思うように状態が上がらない時期がありました。
そこで取り組んだのが、自分自身の打撃フォームの見直しです。
ティー打撃からフリー打撃まで、とにかく打ち込みながら「自分が一番気持ち良くスイングできるところ」を徹底的に探しました。
そこで行き着いた答えが「極端に打点を前にする」こと。
この打撃フォームを意識することで、徐々に状態を取り戻していきました。
調子が上がってきても
「調子に乗ったりしないように、これからバッティング練習をして、今日の夜も素振りをして次の試合に臨みたい」
と語る姿勢は、まさにプロが求める選手像そのものです。
自分の課題を客観的に分析し、地道な作業で乗り越えられる。
この修正力こそ、伊藤櫂人選手の打撃における最大の武器といえるかもしれません。
豪快なスイングで左翼席上段へ叩き込む本塁打はもちろん見どころですが、体勢を崩されながらもうまく拾ってスタンドに運んでしまう技術も持ち合わせています。
パワーだけに頼らない、対応力の高さが光るバッターです。
サード・ファーストを兼任するユーティリティ性も魅力
打撃だけでなく、守備面でのユーティリティ性も伊藤櫂人選手の大きなアピールポイントです。
主戦場はサードとファースト。
「出られるなら、どこでも言われた場所で頑張るだけ」という言葉通り、ポジションへのこだわりを持たず、チームの事情に柔軟に対応できる姿勢はプロのスカウトにとって非常に魅力的に映ります。
プロ野球の世界では、複数ポジションをこなせる内野手はベンチの枚数を増やせるという意味で重宝されます。
サードのレギュラーとして使っても良し、ファーストのバックアップとして置いても良し。
伊藤櫂人選手のユーティリティ性は、1軍での生き残りという観点でも大きなアドバンテージになるはずです。
走・攻・守の三拍子が揃った選手として、かつてドラゴンズベースボールアカデミーで指導した三木コーチも「身体能力を活かせる、スケールの大きな選手」と太鼓判を押しています。
【2026年】伊藤櫂人の大学通算成績と今季の活躍|リーグ戦通算11本塁打
言葉より数字が雄弁に語ることもあります。
伊藤櫂人選手の場合、まさにそれです。
東都大学リーグで積み上げてきた記録を、ひとつひとつ見ていきましょう。
東都リーグ通算11本塁打(現役最多)=阪神・森下翔太超え
伊藤櫂人選手が2026年春季リーグ戦で打ち立てた東都大学リーグ通算11本塁打は、現役大学生の中でトップの数字です。
この記録が注目されるのは、単なる本数だけの話ではありません。
中央大学からドラフト1位で阪神タイガースに入団した森下翔太選手が残した大学通算9本塁打を上回る記録だからです。
森下選手といえば、プロ入り後も即戦力として活躍した強打の外野手。
その森下選手の記録を超えたという事実は、伊藤櫂人選手の打力がいかに突出しているかを示す、何よりの証明といえるでしょう。
「そこまで自分がホームランバッターという意識はしていなくて、うまく当たっていい角度で飛んだだけ」
と本人は飄々と語りますが、それがまた頼もしいですよね。
2試合連続本塁打の詳細レポート
今季の伊藤櫂人選手を象徴するシーンといえば、2試合連続で放った本塁打です。
1本目となったリーグ戦通算10号は、5対0とリードした四回2死の場面。
体勢を崩されながらも、4球目をうまく拾い上げた打球は高々と舞い上がり、左翼スタンドの中段付近へ。
白い歯を見せながらダイヤモンドを走る伊藤櫂人選手の姿が印象的でした。
続く翌試合では、初回1死一塁の場面でフルカウントから豪快なスイングを炸裂させ、打球は左翼席上段へ一直線。
完璧な当たりに思わず”確信歩き”でボールを見届け、ゆっくりとダイヤモンドを一周。
先制2ランとなり、ベンチもスタンドも大盛り上がりとなりました。これがリーグ戦通算11号、そして現役最多記録となる一発でした。
体勢を崩されても拾える技術と、フルカウントから振り切るパワー。
この2本が対照的な形で生まれたことが、伊藤櫂人選手の打撃の幅の広さをよく表しています。
2回裏、中央大・5番 #伊藤櫂人 (大阪桐蔭)が2試合連続のホームラン‼️
— スポーツブル 野球 (@sportsbull_base) April 22, 2026
亜細亜大の投手 #川尻啓人 が150km/h 超連発の中、中央大が先制🔥
亜細亜大 – 中央大#東都大学野球 #プレユニ@Tohto_bbl pic.twitter.com/Rb71C5RvxY
今秋ドラフト上位候補・渡部海との本塁打争いにも注目
今季の東都リーグで伊藤櫂人選手と本塁打数でトップを争っていたのが、同じく今秋ドラフト上位候補として名高い青山学院大学の渡部海選手です。
試合前の時点では両者がリーグトップタイという接戦でしたが、伊藤櫂人選手が2試合連続本塁打で差をつけ、単独トップに躍り出ました。
ドラフト候補同士が記録でも直接対決を繰り広げているわけで、スカウト陣にとってもこれ以上ないアピール合戦になっています。
2026年秋のドラフト会議に向けて、伊藤櫂人選手の本塁打数がどこまで伸びるのか。残りのリーグ戦からも目が離せません。
伊藤櫂人はドラフト何位?2026年秋ドラフトでの評価と予想指名順位
多くの野球ファンが気になるのは「伊藤櫂人選手は今秋のドラフトで何位指名されるのか?」という点ではないでしょうか。
現時点での評価と、注目すべき背景をまとめてご紹介します。
ドラフト上位候補として複数球団がマーク
伊藤櫂人選手は、2026年秋のドラフトにおける上位指名候補として、すでに複数球団のスカウトから注目を集めています。
その根拠は成績だけではありません。
東都リーグ通算11本塁打という現役最多記録に加え、サードとファーストを兼任できるユーティリティ性、スランプを自力で修正できる打撃センス、そして「一喜一憂しない」安定したメンタル。
即戦力として1軍に絡める要素が揃っており、投手陣が充実しているチームはもちろん、内野の層を厚くしたいチームからも需要が高い選手像です。
現時点での一般的な評価は上位指名候補、なかでもドラフト1位から3位圏内での指名が予想されています。
もちろん秋季リーグ戦やドラフト前の練習会での評価次第でさらに順位が上がる可能性も十分にあります。
残りシーズンのパフォーマンスが、そのまま指名順位に直結するといっても過言ではありません。
伊藤櫂人の人物像
成績や経歴だけでなく、人間としての伊藤櫂人選手を知ると、さらにこの選手が好きになります。
グラウンド内外で一貫した姿勢を持つ伊藤櫂人選手の人物像を、エピソードとともにご紹介します。
松尾汐恩ら大阪桐蔭同期から受け続けた刺激
伊藤櫂人選手が「自分には突出したものがない」と語る背景には、大阪桐蔭時代の同期たちの存在があります。
なかでも強く意識してきたのが、松尾汐恩選手(横浜DeNAベイスターズ)です。
高校時代から内野のどこでも高いレベルで守れ、高校から始めたキャッチャーとしてドラフト1位指名を受けるという、まさに規格外の選手でした。
「本当に持っているものが違うというか、次元が違って、いつもプレーで圧倒されていました」
これは伊藤櫂人選手が松尾選手について語った言葉です。
同い年にこれほどの選手がいる環境に身を置いたことで、伊藤櫂人選手は高卒でのプロ入りではなく大学での4年間をかけた成長という道を選びました。
「高校時代に圧倒された存在」を追いかけるように、着実に力をつけてきた4年間だったともいえます。
また星子天真選手(青学大)や川原嗣貴選手(Honda鈴鹿)など、大学や社会人野球でそれぞれの道を歩む同期たちの存在も、伊藤櫂人選手にとって大きな刺激であり続けているはずです。
「一喜一憂しない」メンタルの強さが光る
伊藤櫂人選手の人物像を語るうえで、もうひとつ外せないのがそのメンタルの安定感です。
リーグ戦通算10号を放った試合後、こんなコメントを残しています。
「調子に乗ったりしないように、これからバッティング練習をして、今日の夜も素振りをして明日の試合に臨みたい」
本塁打を打った当日の夜に素振りをする。
派手な結果を出しても浮かれず、淡々と次の準備に入れる選手は、プロの世界でも長く生き残れるタイプです。
この姿勢は中学時代からの一貫したものでもあります。
世界大会MVPを獲得した中学3年生のとき、「バッティングは少しずつ打てる確率が上がっているが、守備では雑な面があるので練習を重ねたい」と自身の課題を冷静に分析していました。
輝かしい結果の中に自分の弱点を見つめられる視点は、10代のころからすでに備わっていたのです。
座右の銘「感謝、笑顔」という言葉にも、伊藤櫂人選手の人柄がにじみ出ています。
結果に一喜一憂せず、周りへの感謝を忘れずに笑顔でプレーする。
そんな伊藤櫂人選手だからこそ、チームメイトからも厚く信頼されるキャプテン気質が育まれてきたのでしょう。
まとめ|大阪桐蔭出身・伊藤櫂人が2026年ドラフトの目玉になる理由
最後に、伊藤櫂人選手の魅力を3つに凝縮してお伝えします。
経歴:岐阜から大阪桐蔭へ。中学時代に世界大会MVPを獲得し、名門・大阪桐蔭では甲子園優勝を経験。
中央大学でさらに磨きをかけた、文字通りエリートコースを歩んできた内野手です。
成績:東都大学リーグ通算11本塁打は現役最多。中大の先輩・阪神森下翔太選手の記録を超え、今秋ドラフト上位候補の中でも本塁打数でトップを走っています。
人物像:本塁打を打った夜も素振りを欠かさず、結果に一喜一憂しない安定したメンタル。
「突出した一芸より総合力」を掲げ、4年間ひたむきに積み上げてきた伊藤櫂人選手。
その集大成が、いよいよ2026年秋のドラフト会議という舞台で問われます。
打てる・守れる・走れる万能型内野手として、どの球団のユニフォームに袖を通すのか。
そしてプロの世界でどんな景色を見せてくれるのか。
伊藤櫂人選手から今秋も目が離せません。ぜひドラフト当日も一緒に注目しましょう!
