2017年ロッテ4位!
その他のドラフト指名選手はこちらに→2017年ドラフト指名選手一覧
2017年のドラフトで、ロッテから4位で指名された菅野剛士選手は、社会人日本代表でクリーンナップ打つ強打者です。
広角に長打が打てて、勝負強さも併せ持っており、社会人ナンバー1バッターとも言われています。
アマチュア時代は、甲子園優勝や、六大学最多二塁打記録を樹立するなど輝かしい成績を収める一方、大学卒業時のドラフトでは、指名漏れという挫折も経験しています。

菅野剛士(すがの つよし)
生年月日:1993年5月6日
出身:東京都府中市
身長:173cm
体重:83kg
投打:右投げ左打ち
守備位置:外野手
経歴:府中市日新小学校→府中第八中学校→東海大相模→明大→日立製作所
菅野選手は、7歳から「武蔵府中リトルリーグ」で野球を始めました。
リトル時代は、全国大会準優勝を経験しています。
中学時代は「武蔵府中シニア」でプレーし、3年の春には全国大会ベスト8に進出。
高校は神奈川の名門・東海大相模に進学します。
○甲子園優勝
高校では1年秋からレフトでレギュラーの座を獲得します。
2年の春と夏、3年の春の3、度も甲子園に出場しました。
しかも、2年の夏の甲子園では準優勝、3年の春のセンバツで11年ぶり日本一を経験しています。
菅野選手と同学年のチームメイトには、田中俊太(2017年巨人ドラフト5位)、渡辺勝(2015年中日育成ドラフト6位)がいます。
高校卒業時には、プロ志望届を提出せずに、明治大学に進学しました。
○東京六大学最多二塁打記録
大学では1年春からリーグ戦にベンチ入り。
2年春のリーグ戦でレフトのレギュラーの座をつかむと、打率.327、本塁打1、打点10という成績でベストナインに輝きます。
その後、2年秋のシーズンから3年秋のシーズンにかけての不振に陥りますが、4年生の時には復活しました。
菅野選手は、大学の4年間で、六大学最多二塁打記録となる28本の二塁打を放っています。
これは、高木大成選手(元・西武)が95年に樹立した記録を20年ぶりに更新するものでした。
全国大会には、2年春の全日本大学選手権(ベスト4)、2年、3年秋の神宮大会(いずれも準優勝)と、3度も出場しています。
○指名漏れ
大学卒業時には、チームメイトの高山俊選手(阪神1位)、坂本誠志郎選手(阪神2位)、上原健太投手(日本ハム1位)と共に、志望届を提出。
しかし、結果はまさかの指名漏れ。
チームから提出したメンバーで、菅野選手のみが指名なしに終わりました。
菅野選手がその時、どれだけ悔しかったかは推し量れませんが、他の人が全員指名されているだけに、いっそうショックだったことでしょう。
○社会人時代
菅野選手は、大学卒業後は日立製作所に入社します。
1年目から4番・ライトでレギュラーを獲得。
都市対抗野球では、準優勝に貢献し、自身も新人王にあたる若獅子賞を受賞。
また社会人代表日本代表として、「BFAアジア選手権」では、全試合で5番を打ち優勝に貢献しています。
○巨人・菅野智之と親戚?
菅野選手は、巨人・菅野智之投手と同じ苗字で、同じ東海大相模出身であることから、
「親戚ではないの?」
とたびたび質問されることがあるそうです。
本人は
「取材以外でも100回以上ありますよ」
と言いますが、実際は、親戚でもなんでもないそうです。
2年前の指名漏れと言う挫折を乗り越えて、プロ入りを果たした菅野剛士選手。
少し遠回りはしましたが、そのぶん、勝負強い打撃には磨きがかかっていて、1年目からの活躍が期待できます。