プロ野球

オープナー(野球)とは?メリット/デメリットは?メジャーで流行!

2018年シーズンにメジャーリーグで流行した『オープナー』と言う戦術。
2019年シーズンは、日本でも導入を検討しているチームがあるそうです。
果たして、この『オープナー』と言うのはどんな戦術なのでしょうか?

 

オープナーとは?

『オープナー』とは本来リリーフとして投げるピッチャーが先発し、1、2イニングだけ投げたあと、本来の先発投手と交代する戦術です。
リリーフが2イニングより多く投げると『オープナー』ではなくて『ショートスターター』と言うこともありますが、『ショートスターター』も『オープナー』のアレンジの一つと考えて問題ないと思います。

その他にも『オープナー』のアレンジに一つには『ブルペンデー』というのもあります。
こちらは、リリーフ投手を先発させたあとも、本来の先発投手をなげさせず、リリーフ投手のみで残りのイニングを小刻みに継投していくものです。
2007年の日本のオールスターで、落合監督が岩瀬投手をはじめリリーフ投手9人を1イニングずつ使い、見事に1安打完封を収めたことがありましたが、これが『ブルペンデー』ですね。

 

オープナーの歴史

メジャーリーグのタンパベイ・レイズというチームが、2018年に初めて本格的に導入しました。

タンパベイ・レイズは20年前のエクスパンションで生まれた比較的新しいチームです。
資金も多いと言えるチームではなく、ここ数年は、先発投手不足に苦しんでいました。
そこで、タンパベイ・レイズを率いるケビン・キャッシュ監督は、5月19日のエンゼルスの試合で初めて『オープナー』を採用。
本来はリリーフ投手であるセルジオ・ロモ投手を先発させます。
ロモ投手は1回のエンゼルスをゼロに抑えて、2回から先発投手のライアン・ヤーブロー投手に交代しました。
ロモ投手は翌日もオープナーとして2試合連続で先発!
強力打線のエンゼルスを2試合連続で無失点に抑えました。

レイズは2018年シーズン、57試合も『オープナー』実行しています。
同地区のレッドソックス、ヤンキースと大きな戦力差がありながら、90勝72敗、勝率.556という好成績を残しました。

また、『オープナー』は他球団にも広まり、相次ぐ怪我のため先発投手不足に陥ったロサンゼルス・ドジャースをはじめ、ミネソタ・ツインズ、オークランド・アスレチックス、そしてテキサス・レンジャーズも『オープナー』を採用しました。
アスレチックスにいたっては、ワイルドカードゲームでも『オープナー』を採用しています。

 

メリット

野球で一番点数の入る確率の高い初回に、リリーフ投手を投げさせることによって、全力で打者を抑えることができます。
長いイニングを投げることが求められる先発投手の場合、スタミナを気にして、初回から全力と言うわけにはいきませんからね。

そして、リリーフ投手が相手の上位打線と対戦してくれるので、2、3回から投げる本来の先発投手は、上位打線よりも必然的に打力は落ちる下位打線相手に投げることになり、楽に試合に入っていけます。
立ち上がりに不安のある投手にとってはありがたい戦術ですね。

また、相手打線の上位に左打者が並んでいる場合は、左打者に有利とされる左投手を先発させ、二回以降に右の先発投手を登板させるといった使い方もあります。

 

デメリット

現状のルールでは『オープナー』として先発したピッチャーは、敗戦投手”になることはあっても、“勝ち投手”になることは絶対にありません。
ピッチャーとしたら、あんまりやりたくはないでしょうね。
給料も下がるかもしれませんし。

また当然ですが、『オープナー』として先発した投手が、必ず相手打線を抑えてくれるわけではありません。
もし、初回から打たれまくったら、その次のピッチャーはどうするのか?という問題もあります。
最初の予定通り、本来の先発投手を投げさせるのか?
あるいは違う投手を投げさせるのか?

前者の場合、やはりモチベーションは上がりませんよね…敗戦処理ですから。
後者の場合、誰を投げさせるのか?また、本来投げる予定だった先発投手は、次いつ投げさせるのか?など、投手のやり繰りや調整が難しくなってきます。

あくまで『オープナー』は、先発投手の足りないチームのやる弱者の戦法です。
極端な話、巨人の菅野投手みたいな頭抜けた先発投手がいるならば、普通にそのピッチャーを先発させたほうが勝率は上がります。

それでも、メジャーと同じく、日本のプロ野球でも“先発投手の数が1年を通じて足りている”ということは、まずありません。
今シーズンは日本のプロ野球チームのなかにも、『オープナー』を取り入れるチームが出てくるかもしれませんね。

 

まとめ

もし『オープナー』が一般的になれば、評価基準として勝ち星やセーブ・ホールドと同様に、新しい指標が生まれるかもしれませんし、給与査定も見直しが必要になってくるでしょうね。
『オープナー』はこれまでの野球を変えるかもしれません!

今後『オープナー』と、メジャーリーグや日本のプロ野球がどのように向き合っていくのか。
楽しみながら、見守っていきたいと思います。