東京五輪とワールドカップ出場を目指すバスケットボール男子日本代表。
ヘッドコーチを務めるのが、フリオ・ラマスさんです。
ヘッドコーチとは、他の競技でいう監督のことですね。
ラマスさんは、アルゼンチンの国内リーグで優勝を果たしたり、ロンドンオリンピックでアルゼンチン代表を4位に導いたりするなど、実績のある人物です。
日本代表のヘッドコーチに就任した直後は、なかなか勝てない時期もありましたが、最近では連勝でワールドカップ出場も間近なところまで来ており、確実に成果を上げてきています。
そこで今回は、ラマスさんの経歴などを調べてみました。
プロフィール
名前:フリオ・セサール・ラマス(Julio Cesar Lamas)
生年月日:1964年6月9日
出身:アルゼンチン・ブエノスアイレス
指導者になった理由
ラマスさんは、街の小さなクラブでバスケを始めました。
しかし、選手としてはセグンダ(2部リーグ)でプレーしただけで、それほど才能があったわけではありませんでした。
選手としての限界を感じ、愛するバスケに“プロとしてどうかかわっていくのか”を考え抜いたそうです。
そしてその結果、指導者としての道を選びました。
コーチ歴
最初は、20歳でU-16やU-20の選手たちを教えるコーチになります。
そして次のシーズンには、それまで自分のチームメートだった選手たちのコーチをやることになりました。
さらに同じ時期に、トップチームのヘッドコーチをされていたレオン・ナフルデさんから、アシスタントコーチとして招かれています。
レオンさんとは、アルゼンチンのプロリーグ設立の立役者であり、名将でもあります。
ラマスさんにとても影響を与えた人物で
「レオンは偉大なコーチでした。自分の持っているすべての知識を教え、私の進むべき道を照らしてくれました。私はそれで指導者としてやっていく気持ちを固めたのです」
と話されています。
ラマスさんは、レオンさんの下でアシスタントを3年経験した後、レオンさんが別のクラブに行く際にヘッドコーチになりました。
ヘッドコーチとしての実績
1997年に、男子アルゼンチン代表のヘッドコーチに就任しています。
そして、翌1998年の世界選手権で8位入賞を果たしました。
その後、スペインのクラブでもヘッドコーチを務めてから、アシスタントコーチとしてアルゼンチン代表に復帰すると、2008年の北京五輪で銅メダル獲得に貢献しています。
2010年、アルゼンチン代表ヘッドに復帰。
2012年のロンドン五輪では4位入賞を果たしています。
そして、2017年7月より、男子日本代表のヘッドコーチに就任しました。
実は、アルゼンチンの選手はそれほど背が高くなく、日本人と体格が似ているそうです。
そんなアルゼンチンを国際大会で上位に入賞させた実績が、ヘッドコーチ就任への大きな決め手となりました。
指導法
チーム作りにあたって
「チームのために選手の一番良いところを引き出す。そのためにできる限り団結力を高め、良いムードを作る」
ということを一番重視されています。
その次の段階として
「選手が一つひとつの行動を起こす決心を持ち、責任を持ってアクションできるようにします。そしてフィジカルでもテクニカルでもすべての練習で常に成長できるよう私が『感染』させます。選手たちが強い気持ちを持って、チームとして目標に向かうように導く」
とインタビューで語らています。
家族
詳しいことはわかりませんが、結婚されています。
ヘッドコーチ就任直後は、日本に単身赴任していましたが、現在は都内で家族と暮らしているようです。
以前、インタビューで京都がすごく気に入って、「次は家族と一緒に行きたい」と言っていましたが、その後行けたのでしょうかね?
まとめ
アメリカで活躍する渡邊雄太選手や八村塁選手を招集することができず、なかなかベストメンバーを組めないことが多いですが、それでも、ラマスさんがヘッドコーチに就任後は、確実にチームのレベルは上がってきています。
これからもラマスヘッドコーチには、東京オリンピック&ワールドカップ出場を目指して、日本代表を強くし続けていってほしいですね!
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