2019年春の選抜出場が確実とされる春日部共栄に衝撃のニュースが!
本多利治監督が、去年4月の練習試合中に、部員3人に対して平手で頬を叩いたり、足を蹴ったりするなどの体罰を行っていたことが発覚しました。
「積極的なバッティングをしなくてはいけないのに、見逃しの三振をしたので気合を入れるためにやった」
と話しているそうですが、これが本当ならば許されることではありませんね。
なぜ去年4月の出来事が、間もなく選抜出場校が発表されるという、このタイミングで明らかになったのか?
など、いろいろ気になる部分もありますが、今回は本多利治監督に絞って調べてみました。
プロフィール
本多 利治(ほんだ としはる)
生年月日:1957年9月30日
出身:高知県四万十市
経歴:高知高校→日本体育大学
就任して、今年で39年目の監督です。
春日部共栄高校が開校したのが1980年ですから、野球部が創部されて以来、ずっと監督をされていることになります。
甲子園には夏5回、春2回出場。
1993年夏には土肥義弘投手(元西武)を擁して、準優勝を経験しました。
教え子
本格派投手の育成に定評のある監督で、教え子には小林宏之投手(西武)、中里篤史投手(元中日)や中村勝投手(日本ハム)らがいます。
今年のメンバーにもプロ注目の本格派・村田賢一投手がいますね。
学生時代
本多監督自身も、高校時代に甲子園出場経験があります。
2年のセンバツでは、ベスト8。
キャプテンとして臨んだ3年のセンバツでは、決勝に進出し、原辰徳さんのいた神奈川県代表・東海大相模高校と対戦しています。
試合は延長13回までもつれる熱戦で、見事に優勝を果たしました。
その後、日本体育大学へ進学し、1980年に春日部共栄の開校と同時に野球部監督に就任しています。
指導方針
“選手”ではなく、“一人の人間”を育てるという方針の下、『明るく、楽しく、元気よく』が、モットー。
なかなか熱い監督で、過去には「鬼軍曹」というあだ名もあったみたいです。
しかし、ここ数年は指導方法も変化させているようで
「最近は選手の気質がどんどん変わってきた。自分の指導は現代っ子に合ったものなのかを考え、選手との会話を多くすることを心掛け、個性をつぶさないことにも気を配りました」
とインタビューで語られています。
生徒たちからの信頼も厚いようで、60歳の誕生日には、選手たちから還暦カラーかつ春日部共栄カラーの、赤色のTシャツをプレゼントされました。
修学旅行でシンガポールへ行った時には、野球部員全員と、そのTシャツを着てマーライオンの前で記念撮影したそうです。
また、関東大会で活躍した平岡選手は監督について
「選手思いの素晴らしい人であり、一番の親友です」
とインタビューで述べています。
調べていると、今回の一件が起こったことに、
この監督がなぜ!?
という気もしますが、昔は体罰に対して寛容だった時代があり、その頃の名残が思わず出てしまった…という感じではないでしょうか?
発覚の経緯
2017年4~5月に、当時の2、3年生が1年生に「うざい」などの暴言を吐いたほか、ミーティング中、2年生が1年生を平手打ちする問題が起こっていたようです。
それを受け、保護者の申し出があり、2017年12月に第三者委員会が設置され、生徒から聞き取りを進めていました。
その中で、監督の体罰も判明ようです。
第三者委は昨年12月に報告書を学校に提出していました。
センバツ出場は?
本多監督と春日部共栄の今後については、すでに日本高校野球連盟に県高野連を通じて報告されており、日本学生野球協会審査室で2月1日に処分が検討される予定です。
このことに対して、高野連の竹中雅彦事務局長は
「指導者の暴力事象とチームは切り離して考える」
「監督の不祥事であり、チームに関し、うんぬんはありません」
とコメントされています。
おそらく、その前に、監督に対しては学校側から何らかの処分が下されると思われます。
選手たちのためにも、出場辞退という最悪の結果だけは避けてほしいですね。