近畿大学のドラフト候補・谷川刀麻選手。
星稜高校時代には、小松大谷高校との、球史に残る激闘を2年連続で演じ、注目を集めました。
その頃から、バッティングとピッチングの両面でプロから評価されていましたが、大学に入ってからも二刀流を継続中。
高校まででしたら、ピッチャーと野手両方でプレーするとことはよくありますが、大学でも二刀流でプレーというのは珍しいですね。
谷川選手が投手と野手、どちらでプロに行くのかにも注目です!
プロフィール
名前:谷川 刀麻(たにかわ とうま)
生年月日:1998年3月23日
出身:石川県金沢市
身長:177cm
体重:77kg
投打:右投げ左打ち
ポジション:投手、外野手
経歴:金沢市立押野小学校→星稜中学校→星稜高校→近畿大学
小中学校
小学3年生から野球を始めました。
中学時代は軟式野球部に所属。
中学3年の夏には、内野手として全国中学校軟式野球大会に出場し、準優勝を経験しました。
星稜高校
高校入学後、スローイングのしなやかさを買われて、本格的にピッチャーに挑戦しています。
1年春から投手兼外野手としてベンチ入り。
1年夏には石川県大会を制して、甲子園出場を果たしています。
しかし甲子園で、谷川選手の出番はありませんでした。
1年秋から3番センターでレギュラーを獲得。
2年夏の石川県大会では打率.409の活躍を見せ、2年連続優勝を達成しました。
続く甲子園ではベスト16入り。
谷川選手は野手としては13打数3安打、ピッチャーとしてはリリーフで2イニングを投げ、無失点に抑えています。
2年秋からはエースを任されるとともに、主将にも就任します。
3年夏の石川県大会は3試合を投げ、19回1/3を2失点と好投しました。
しかし、準々決勝で敗れ、甲子園出場はなりませんでした。
小松大谷との激闘
星稜では、高校球史に刻まれている、小松大谷高校との激闘を2年連続で経験しました。
2年夏の石川県大会・決勝では、9回まで8点リードを奪われていましたが、9回裏に一挙9点を挙げ、逆転サヨナラで勝利。
この試合で谷川投手は、3番手で3回1/3を無失点と好投し、奇跡の逆転劇を演出しました。
翌3年夏の石川県大会では、準々決勝で再び小松大谷と対戦。
今度は9回まで3点リードしていましたが、9回裏に4点を奪われ、サヨナラ負け。
最後にマウンドに立っていたのが谷川投手でした。
谷川投手はこの経験から
「諦めず、最後までやり抜くこと」
を学んだと言います。
大学時代
1年春のリーグ戦から、外野手としてスタメン7試合を経験しています。
1年秋のリーグ戦に、ライトでレギュラーの座をつかみました。
しかし、大学生投手のボールに対応できず、規定数に到達してものの、打率は1割4分1厘に終わっています。
その後、1年の冬に1日500本とバットを振り込むと、大学レベルのピッチャーも打てるようになり、2年生と3年生の4シーズンで3割以上の打率を残しています。
3年秋には打点王とベストナインを獲得しました。
またピッチャーとしても、大学2年秋から登板しています。
3年春のリーグ戦では、初先発で初勝利を飾りました。
プレースタイル
谷川選手は野球センスに優れています。
野手としては、振り切るスイングが持ち味の好打者タイプ。
足も速く、50m6秒0を記録しています。
ピッチャーとしては、最速148km/h。
変化球は スライダー、チェンジアップなど。
コントロールもまずまずで、制球に苦しむ場面はあまり見られません。
二刀流
大学入学直後は、野手として試合に出ていましたが、1年冬に監督に直訴して、二刀流を続けています。
「高校から(二刀流)でずっとやってきたので、大学でも続けたかった。大谷翔平選手が好きなので、影響は多少はあると思います」
とのことです。
3年秋のシーズンは肩痛で打者に専念しましたが、現在は野手6・投手4の割合で練習し、毎日投球練習もしていると言います。
“プロでは野手とピッチャー、どちらで行くのか”という質問に対しては
「評価してもらった方で頑張りたい」
と、話しており、プロでは評価された方に絞ってプレーする予定です。
スカウトの評価
■中日の米村明チーフアマスカウト
「身体能力が高い」
まとめ
野手と投手、どちらでプロ入りするのでしょうね。
個人的には、大学の先輩・糸井嘉男選手(阪神)のような、3拍子そろった外野手になりそうなので、野手で行ってほしい気がします。
果たして、プロの評価はいかに!?
今秋のドラフトが楽しみですね。
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