神奈川大学の主将・山藤篤司選手。
5000mと10000mの神奈川大学記録を持っており、神奈川大学史上最速ランナーと呼ばれている選手です。
駅伝では1区のスペシャリストで、2年生の箱根駅伝以降、全ての駅伝で1区を走っています。
身長158cmと小柄ですが、走りはパワフルで、集団をものともしません。
集団になりがちな、1区やトラック競技向きの選手といえますね。
山藤篤司プロフィール
名前:山藤 篤司(やまとう あつし)
生年月日:1997年3月13日
出身:愛知県一宮市
身長:158cm
体重:47kg
家族:両親と兄
経歴:一宮市立大和西小学校→一宮市立大和中学校→愛知高等学校→神奈川大学
愛知高等学校時代
中学時代、野球部に所属し、セカンドを守っていた山藤選手。
陸上を本格的に始めたのは、愛知高校入学後です。
高校3年生の時には全国高校駅伝に出場し、1区を走って区間28位、チームは8位でした。
高校3年の1月には、愛知県代表に選ばれ、全国都道府県対抗男子駅伝に出場しています。
この時、1区を走った山藤選手は、脱水症状と低体温症を併発し、何度も倒れながらも這いつくばって進みました。
そして、最後は中継所までわずか数十cmというところで力尽きてしまし、第2走者に向かってタスキを投げて渡してしまいました。
この行為が日本陸上競技連盟駅伝競走規準第9条の
「たすきは必ず前走者と次走者の間で手渡さなければならない」
に違反したということで、愛知県は失格となりました。
極限状態で思わずやってしまったことですが、山藤選手は自分の未熟さを責め、のちに、この経験が人間的成長につながったそうです。
神奈川大学での成績
高校卒業後、神奈川大学人間科学部に進学。
1年生から主力として活躍します。
大学三大駅伝にも1年の全日本大学駅伝でデビューを果たし、2区を走って区間14位でした。
1年生の時の箱根駅伝では3区を任され、区間12位の成績を残しています。
大学2年の箱根駅伝は1区を務め、最後まで先頭集団に食らいつく素晴らしい走りで、チームに勢いを与え、神奈川大学の5位入賞に貢献しました。
以後の駅伝では全て1区を走ります。
大学3年の出雲駅伝では区間2位。
全日本大学駅伝では区間4位でタスキをつなぎ、最後はエースの鈴木健吾選手(現・富士通)がゴールを決め、20年ぶりの優勝を果たしました。
箱根駅伝では区間6位となっています。
大学4年生の全日本駅伝では区間9位という成績を残しました。
進路は?
大学卒業後は地元・愛知に戻り、トヨタ自動車で競技を続けることが決まっています。
トヨタ自動車は、ニューイヤー駅伝で10年連続入賞中の強豪チームです。
所属選手にも、大学時代に駅伝で活躍した服部優馬選手や山本修平選手など、有力選手がたくさんいます。
山藤選手はトラック種目で日本代表となることが目標ですが、将来的にはスピードを生かして、「マラソンでも世界と戦いたい」と考えているそうです。
まとめ
1区のスペシャリストの山藤選手は、大学最後の箱根駅伝でも1区でエントリーされています。
区間賞に絡む活躍をして、有終の美を飾って社会人に進んでいってほしいですね。