箱根駅伝に出場する拓殖大学の主将は、留学生のワークナー・デレセ・タソ選手です!
エチオピア出身のデレセ選手がチームをまとめるのは、言葉や習慣などの問題もあり、大変だったのではないでしょうか。
それでも、主将としてチームを引っ張り、出雲駅伝ではチームを過去最高の4位という成績に導きました。
デレセ選手が主将に就任して以来、絶好調の拓殖大学は、箱根駅伝でも大学史上最高の成績が期待されています。
プロフィール
名前:ワークナー・デレセ・タソ
生年月日:1995年7月23日
出身:エチオピア・アディスアベバ
身長:169cm
体重:50.8kg
経歴:ムカラ中学校→メダニアレム高校→拓殖大学
留学
エチオピアの首都・アディスアベバで生まれ育ちました。
高校卒業後、日本の拓殖大学に留学しています。
日本に来た直後は、右も左もわからない地で
「やっていけるだろうか」
と人知れず涙したことがあり、辞めたいと思ったこともあったそうです。
それでも「趣味は勉強」というデレセ選手は、昼休みに個別授業で日本語を学ぶなど努力を続け、来日半年で買い物や銀行に一人で行けるようになりました。
外国人に苦手な人が多い納豆も、今では1日3食納豆を食べるほど大好きになっています。
また競技面でも、エチオピアでは中距離選手で、初めの頃は長距離走に慣れていなくて苦労したそうです。
しかし、こちらも勉強と同じく地道な努力の結果、箱根駅伝で1年生からエース区間・2区を任されるようになりました。
主将
「次の主将はデレセしかいない」
と拓殖大学の岡田正裕監督が指名して、4年生からは主将に抜擢されます。
最初は
「言葉の問題で私には主将は難しい」
と尻込みしたデレセ選手ですが、チームメート全員の温かく熱い拍手で主将をやる覚悟を決めました。
「言葉で伝えられない部分もあるが、その分ハートでチームを引っ張りたい」
その言葉の通りにデレセ選手は、出雲駅伝では3区で区間賞を獲得する走りで、チームを過去最高の4位という成績に導きました。
シューズ
拓殖大学陸上部の選手は全員、オフィシャルサプライヤーとして拓殖大学陸上部をサポートしている関係で、ニューバランスのシューズを履いています。
その中でデレセ選手は、1年生から3年生の箱根駅伝直前まで、ずっと廃盤になったニューバランスの「RC1300」という2014年モデルの靴を気に入って履き続けてきました。
きっと新しいものにすぐ飛びつくのではなく、古くてもいいもの大事に使い続けるタイプの人間なんでしょうね。
それが、大学3年の箱根駅伝ではニューバランスの「HANZO(ハンゾー)」というシューズを履いてちょっとした話題に。
「HANZO(ハンゾー)」は“ニューバランス史上、最も軽くて最も反発力のあるシューズ”ということです。
果たして、大学4年の箱根駅伝ではどんなシューズを履くのか?
デレセ選手の足元にも注目ですね。
進路
大学卒業後、実業団のひらまつ病院に就職し、競技を続けることが決まっています。
社会人ではマラソンに挑戦し、東京オリンピック代表を狙う予定です。
まとめ
4年連続で2区を走っているデレセ選手は、2019年も2区を走ることが予想されます。
今年の拓殖大学は、箱根駅伝で過去最高順位の7位超えを狙えるチームだそうです。
この順位を超えられるかどうかは、デレセ選手がどんな走りを見せるかにかかってくるでしょうね。