東北福祉大学のドラフト候補・津森宥紀投手。
これまでも多くのプロ野球選手を輩出している仙台六大学野球で、3年秋終了時点で防御率0.70とも圧倒的な成績を残しています。
さらに、これまで3度出場した全国大会でも、8試合23回1/3を投げて、自責点0。
2年生と3年生時に出場した国際大会でも3大会で自責点0、と、今すぐプロに入っても通用するのでは? と思えるくらいのものすごいピッチャーです。
今回は、そんな2019年ドラフト大注目の津森宥紀投手についてまとめてみました。
名前:津森 宥紀(つもり ゆうき)
生年月日:1998年1月21日
出身:和歌山県和歌山市
身長:177cm
体重:80kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:ピッチャー
経歴:和歌山市立楠見小学校→和歌山市立楠見中学校→和歌山東高校→東北福祉大学
父が野球をやっていた影響で、小学3年生から「楠見野球スポーツ少年団」で軟式野球を始めました。
中学時代は、「和歌山ビクトリーズ」でプレー。
中学3年の夏には、全国大会にも出場しています。
○和歌山東高校
中学卒業後は、地元の県立和歌山東高校に進学しています。
和歌山東高校は、野球の強豪ではなく、それどころか津森投手が入学した時点で、野球部が創部されて4年目という若いチームでした。
そんなチームを津森投手は、エースとして2年秋の和歌山県大会準優勝、初の近畿大会出場に導いています。
近畿大会は、初戦の北大津高校で完投しながらも8失点を喫し、初戦敗退でした。
3年春の和歌山県大会では、打球が直撃し、利き腕の上腕二頭筋を断裂するというアクシデントに見舞われています。
1ヶ月半ボールを握られないという大ケガでした。
それでも3年夏の和歌山県大会の初戦で、完投の復活勝利をあげています。
3年夏は3回戦の耐久戦に延長10回4対5でサヨナラで敗れて、甲子園出場はなりませんでした。
○東北福祉大
大学では、1年春からリリーフとしてリーグ戦に出場。
その後も、先発にリリーフにと、大活躍しています。
3年の春には、開幕前に右手指はく離骨折するというアクシデントに見舞われながらも優勝に貢献しました。
続く全日本大学野球選手権でも全試合に登板し、18回2/3を被安打6、自責点0に抑えて日本一に輝き、個人でも最優秀投手を受賞しました。
大学日本代表にも2年生から選ばれていています。
2年と3年の日米野球、3年夏のハーレム国際大会に出場しました。
いずれもリリーフとして3大会6試合に起用され、計6回2/3を投げ、1点も取られていません。
○プレースタイル
最速149km/hのストレートを投げる、サイドハンドのピッチャーです。
中学までスリークォーターでしたが、高校でサイドに転向しました。
この転向が大成功で、サイドスロー特有の浮かび上がってシュートする真っすぐが強力な武器となっています。
変化球はスライダー、カーブ、シンカーなど。
○スカウトの評価
■ロッテ・井辺スカウト
「サイドからの直球の伸び、変化球のキレは変わらずよかった。長く放っても(ボールが)ブレない」
「ブルペンで球がバラついても、マウンドでしっかり結果を出す修正能力もあった」
「あとは左打者対策がしっかりできれば。サイドスローは重宝する。来年のドラフト上位候補」
○まとめ
津森投手が目標とする選手は、同じサイドスローの林昌勇投手(元・ヤクルト)です。
林投手はリリーフ専門のピッチャーでしたが、津森投手もリリーフとしてプロ入りを目指しているのでしょうかね?
3年春の全国大会では、延長10回を一人で投げ抜いたこともあり、スタミナも豊富なピッチャーですので、リリーフだけに絞るのはもったいない気がしますが…。
先発するにしろ、リリーフするにしろ、津森投手はプロでも活躍するとこと間違いなしなピッチャーだと思いますね。
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