今年の高知商業は打撃がすごいですね。
初戦の山梨学院戦では14対12、2回戦の慶応高校戦では12対6と、いずれも2桁得点で勝ち進んでいます。
高知県大会決勝で、昨年まで8年連続で甲子園に出場していた明徳義塾に打ち勝って優勝したのも、納得の強さです。
なかでも注目を集めているのが、スタメン唯一の1年生・西村貫輔選手。
初戦の山梨学院で決勝タイムリーを含む3本のヒットを放つと、続く慶応高校戦でも、ツーベースとスリーベースの長打2本3打点と活躍しています。
名前:西村貫輔(にしむら かんすけ)
生年月日:2002年8月9日
出身地:高知県
身長:165cm
体重:65kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:内野手
経歴:高知市立大津中学校→高知商業
西村選手は、小学2年生から「大津ジュニアーズ」で野球を始めました。
中学時代は「南国マリナーズ」でショートとしてプレー。
中学3年生の時には、ジャイアンツカップでベスト8に入っています。
〇高知商業
中学卒業後は、高知商業に進学。
入学直後の1年春に、2番ショートで試合に出場しています。
1年夏の高知県大会では2番・サードで3試合に出場。
10打数4安打3打点と活躍し、優勝に貢献しました。
甲子園では、初戦の山梨学院戦にスタメン出場すると、3打数3安打3打点2四球と活躍。
同点に追いついて迎えた7回の1死満塁のチャンスでは、
「俺が決める。最初から思い切って振りに行きました」
と、相手投手の変化球をレフト前にはじき返す決勝の2点タイムリーヒットを打っています。
さらには、試合終了後、お立ち台に立った時は
「一番活躍したんだなって実感できます。注目されるの大好きです」
と1年生と思えない大物ぶりを見せつけていました。
○プレースタイル
小柄ながら、バットコントロールに優れた好打者です。
1年夏の甲子園2回戦までで8打数5安打。
内容もツーベースとスリーベースを2本ずつ打っているのがいいですね。
50メートル6秒6。
遠投83メートル。
高知商業の上田修身監督は、
「(打撃)センスはこっちが教えるレベルを超えている」
高知県大会の決勝で対戦した明徳義塾の馬淵監督は
「けれん味がないわ。あれはいいバッターや」
とたたえています。
○山田哲人
憧れの野球選手は、ヤクルトの山田哲人選手です。
「中2の時に、トリプルスリーを見て、スイング速いし、足も速い」
と惚れ込み、打席でバットを構える際には、
「山田選手の感じで入るとやる気が出るんです」
と、山田選手のルーティーンを真似しています。
また、普段から山田選手のフォームを参考にティー打撃を行なっていて、
「おかげで下半身が強化されて、軸がぶれなくなりました」
と話しています。
これは今後も期待できそうですね。
3回戦以降も、西村選手の活躍が楽しみです。