全チームが初戦を終えましたね。
今年の甲子園では、創志学園の西純矢投手をはじめ、星稜の奥川恭伸投手、木更津総合の根本太一投手、横浜高校の及川雅貴投手、興南の宮城大弥投手と、2年生ピッチャーの活躍が目立っています。
一方、2年生の野手に目を向けてみると、やはり大垣日大の小野寺優斗選手の活躍が印象に残っています。
1回戦の東海大星翔戦で見せた、ライトへの2本のホームランは圧巻でした。
小野寺選手のような右バッターが、飛距離が出にくい逆方向へ2本もホームランを打つというのは、かなり難しいことです。
甲子園の歴史の中でも、昨夏の広陵・中村奨成選手以来で2年生では初の偉業でした。
そこで、今回は小野寺選手について、情報をまとめてみました。
名前:小野寺優斗(おのでら ゆうと)
出身:和歌山県田辺市
身長:179cm
体重:81kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:内野手
経歴:田辺第三小学校→田辺市立明洋中学校→大垣日大高校
小野寺選手は、小学1年生から学童野球クラブに入って野球を始めました
中学時代は「和歌山御坊ボーイズ」でプレー。
中学3年生の時には4番を打ち、ジャイアンツカップでベスト4入りを果たしています。
また、その活躍が認められ、ボーイズ日本代表にも選ばれ「世界少年野球大会」にも出場しました。
当時のチームメイトには、大阪桐蔭に進学した中田惟斗投手がいます。
小野寺選手の中学時代のポジションはキャッチャーで、中田投手とバッテリーを組んでいました。
〇大垣日大
中学卒業後は、岐阜県にある大垣日大高校に進学します。
阪口慶三監督率いる大垣日大は、2007年の春のセンバツで初出場ながら、準優勝を果たしており、これが小野寺選手の印象に強く残ったようで、高校進学の決め手になりました。
高校入学後は、1年の秋にベンチ入り。
2年春から打撃を活かしてファーストでレギュラーを獲得します。
2年夏の岐阜県大会では、クリーンナップを打ち、17打数7安打7打点と活躍し、優勝に貢献しました。
○プレースタイル
179cm81kgの、がっしりした体格のスラッガーです。
セールスポイントはやはり、長打力。
特に逆方向へ飛ばす力は高校生とは思えないものを持っています。
○大垣日大・阪口監督
2005年から大垣日大を率いる阪口慶三監督は、今年で74歳の高校野球界を代表する名将です。
以前は愛知県の東邦高校で38年間監督を務めていました。
東海大星翔戦の勝利を入れて、甲子園の春夏通算38勝を挙げています。
東海大星翔戦後、阪口監督は小野寺選手について、
「バットのヘッドが残っていて、右打ちの典型的なフォームだった。関係者に『もう1年たったらすごいバッターになる』と言ってたけど、今年になる可能性が出てきましたよ」
と話しています。
名将・阪口監督の予想以上の早さで、成長を続ける小野寺選手。
2回戦以降もホームランが期待できそうですね。