今年の浦和学院には、背番号1を付ける河北将太投手、プロ注目の本格派・渡邉勇太郎投手、2年生サウスポーの近野佑樹投手、スーパー1年生の美又王寿投手と、好投手がたくさんいます。
しかし実は、本来ならば、それらの投手を抑えて、エースとしてマウンドに立つはずだった投手がいます。
それが、佐野涼弥投手!
最速143km/hサウスポーで、2年夏の埼玉県大会の決勝では、その夏、日本一になった花咲徳栄相手に登板も果たしています。
その後はスランプに陥り、さらに左肩痛も発症させてしました。
3年夏の南埼玉県大会でも登板することは出来ず、野手としての出場のみに終わっています。
果たして、3年夏の甲子園では復活登板はあるのでしょうか?
名前:佐野涼弥(さの りょうや)
生年月日:2000年6月24日
出身:栃木県宇都宮市
身長:178cm
体重:80kg
投打:左投げ左打ち
ポジション:ピッチャー
経歴:宇都宮市立石井小学校→宇都宮市立陽東中学校→浦和学院
小学2年生から軟式野球を始めました。
中学時代は「栃木下野シニア」でプレー。
〇浦和学院
中学卒業後は、埼玉県にある浦和学院に進学します。
高校では1年春から控えとしてベンチ入り。
1年秋の新チームからは先発を任されるようになり、秋季埼玉県大会優勝に貢献しました。
続く関東大会初戦の横浜高戦の先発を任されましたが、5回10安打7失点KO、チームも2対7で敗れています。
○関東大会優勝
翌2年春の埼玉県大会にリリーフエースとして臨み、埼玉県大会と関東大会で優勝を達成しています。
佐野投手は27回1/3を投げ41奪三振1失点というすばらしい成績を残し、早く来秋のドラフト上位候補という声が上がるまでになっていました。
2年夏の埼玉県大会でも、準決勝まで13回1/3を無失点と好投を続けていましたが、決勝では連続で押し出し四死球を出すなど、制球が乱れて敗戦。
準優勝に終わりました。
この決勝がきっかけで、イップスに近い状態に落ちります。
そして、無理に投げようとしたことで、今度は肩に痛みが出てしまいました。
3年春の埼玉県大会と、夏の南埼玉県大会で登板できずに終わっています。
佐野投手の同学年のチームメイトには、プロ注目の蛭間拓哉選手、渡辺勇太郎投手がいます。
○プレースタイル
セットポジションから最速143km/hのストレートを投げます。
変化球は縦のスライダーとチェンジアップなど。
特にストレートと縦スラとのコンビネーションはすばらしく、
1年秋の埼玉県大会+関東大会では36回49奪三振、
2年春の埼玉県大会+関東大会では、27回1/3を41奪三振、
2年夏の南埼玉県大会では、18回22奪三振。
と、投球イニング数を超える三振を奪っています。
○二刀流
本職はピッチャーながら、バッテイングも得意です。
3年夏の南埼玉県大会では、ピッチャーとしては登板できずに終わりましたが、準決勝と決勝には外野手としてスタメン出場し、優勝に貢献しました。
また、足も50m6秒0と俊足です。
今年の甲子園では野手としての出場が濃厚な佐野投手。
バッターとしての佐野投手も楽しみですが、それでもやはり、甲子園のマウンドに上がる佐野投手も見てみたいですね。
そして、今年のドラフトでは指名があるんでしょうか?!