野球

伊藤克(徳島インディゴソックス)ドラフト候補は中卒!球速や球種は?

徳島インディゴソックスのドラフト候補・伊藤克投手。

現在の日本の野球選手は、ほぼ全ての人が高校野球を経験しています。
しかし、伊藤投手は中卒で、高校野球を経験したことがない異色の経歴を持つピッチャーです。
中学卒業後、野球を辞めていた時期がありましたが、約2年のブランクを経てクラブチームで野球を再開。
2017年から独立リーグに活躍の場を移し、プロ入りを目指しています。

 


名前:伊藤 克(いとう すぐる)
生年月日:1996年10月10日
出身:神奈川県相模原市
身長:180cm
体重:90kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:ピッチャー
経歴:相模原市立田名中学校→建設会社勤務→EMANON B.B.C 戸塚→徳島インディゴソックス

 

〇就職
野球一家に生まれた伊藤投手は、物心ついた時からボールを握り、小学校1年生から本格的に野球を始めました。

中学時代は、「相模原シニア」に所属。
中学3年生の時には、最速142km/hを計測し、チームの全国大会出場に貢献しました。

当然、高校進学の際には、多くの強豪校から誘いを受けています。
しかし、家庭の経済状況野球に対する意欲の低下から
「勉強も好きじゃないし、遊ぶのが好きなので。それなら自分で稼いで生きていこうと思いました」
と、高校に進学せず、建設会社に就職しました。

 

〇独立リーグ
2年ほど野球から離れた生活をしていましたが、2014年の春のセンバツで、同学年の選手が活躍しているのをテレビで見て、野球熱が再燃
友人の紹介で神奈川県のクラブチーム「EMANON B.B.C 戸塚」に入団し、野球を再開しています。

入団当初は、体が動かず苦しみましたが、仕事の合間を見つけてはトレーニングに励みました。
その甲斐あって、3年目にはエースの座を獲得します。

さらに、監督に独立リーグのトライアウトを受けることを勧められ、20歳の秋、四国アイランドリーグを受験しました。
トライアウトでは、緊張のため体が動かず、納得のいく出来ではありませんでしたが、なんとか合格
ドラフト8位徳島インディゴソックス」に指名され、入団しています。

徳島では、1年目から主にリリーフとして登板を果たしました。
2017年シーズン前期は、3勝を挙げ、防御率1.09(1位)の活躍で、チームの前期優勝に貢献しています。
自身も前期MVPを受賞しました。

 

○プレースタイル
伊藤投手は、右ヒジを柔らかく使った腕の振りから最速147km/hのストレートを投げます。
変化球はスライダーだけ。
フォークとシュートを練習中とのことです。

 

○グラブ
伊藤投手のグラブの裏側には、赤い糸で「克己心」という文字の刺しゅうが施されています。
これは、祖父・進さんからもらった名前の「克」と「自分に克て!」という願いを込めて刺しゅうされたものです。

 

人生は、必ずしも一本道とは限りません。
伊藤投手のように回り道をしてしまうこともあるでしょう。
それでも、自分の道を信じて進めば、夢は叶うと思います。
ぜひ、伊藤投手にはプロ入りして、同じような境遇の人に希望を与える存在になってほしいですね。