イースタン・リーグの最優秀防御率を記録したのは、北海道日本ハムファイターズの吉田侑樹選手でした。
では、もう1つの2軍、ウエスタン・リーグの最優秀防御率は誰でしょうか?
正解は、中日ドラゴンズの阿知羅拓馬選手です!
阿知羅は「あちら」と読みます。
全国で10人しかいない珍しい名字だそうです。
阿知羅選手は今年、ウエスタン・リーグで防御率2.10を記録しています。
更に勝率も.750で、これも1位です。
来シーズン、1軍のローテーションを任せられる可能性が高い選手です!

名前:阿知羅 拓馬(あちら たくま)
出身地:大阪府
生年月日:1992年11月20日
身長:190㎝
体重:95㎏
投打:右投げ右打ち
ポジション:投手
プロ入り:2013年ドラフト4位
年棒:800万円(2017年)
経歴:西都市立三財中学校→大垣日本大学高等学校→JR東日本→中日ドラゴンズ(2014年-)
大阪生まれですが、父親が宮崎スポーツ振興会の職員をしている関係で、宮崎県で育ちました。
野球を始めたのは小学3年。
中学生の時は「宮崎情熱ボーイズ(現:宮崎西部ボーイズ)」に所属していました。
その実力は高く評価されていたようです。
3年夏に行われた第18回世界少年野球大会に日本代表として出場し、優勝に貢献しています。
高校は、阪口慶三監督を慕い、大垣日本大学高等学校への進学しました。
大垣日大高では、1年生からベンチ入りしています。
2年生でエースを任されますが、夏の大会では打ち込まれてしまいました。
更に怪我の影響もあり、控え投手を務めるようになります。
それでも、復帰を果たした神宮大会決勝・東海大相模戦では、当時の自己最速141km/hをマークしています。
翌春の選抜大会では、準々決勝・北照戦の先発を任され、9安打1失点で完投勝利しました。
1年目の春から公式戦に出場しています。
社会人時代には、巨人2軍との試合にも登板しています。
結果は、合計8回で6安打5奪三振4四死球2失点でした。
JR東日本で3年プレイしたのち、2013年のドラフト会議にて中日ドラゴンズに入団。
落合GMの強い推薦による、隠し玉的存在でした。
〇成績
阿知羅選手は、恵まれた体格の本格派右腕で、最速150km/hの直球が最大の武器です。
当然、1年目からの活躍が期待されましたが、残念ながら1軍登板はありませんでした。
2軍でも中継ぎで10試合に登板し、防御率10.64とさっぱり。
シーズン後の契約更改交渉では、減額制限いっぱいの25%ダウンでした。
新人でこれだけ下がるのは、非常に珍しいことです。
2年目も2軍で14試合に登板し、防御率8.40でした。
しかし3年目から変わりました。
この年は2軍防御率1.51を記録。
1軍出場も果たし、中継ぎとして13試合を投げて防御率2.51でした。
1、2年目と、3年目の違いは、コントロールがよくなったことでしょう。
コントロールはまだまだ課題ではあるものの、改善が見られます。
それから4年目の今シーズンは、先発を多く任されるようになっています。
チームとしての方針として、先発として育てたいのかもしれませんね。
1軍登板は少なかったものの、先発も経験しています。
〇結婚、彼女は?
独身です。
彼女についても、よく検索されているようですが、残念ながらそれらしき情報は見つけられませんでした。
3年目の飛躍には彼女の力があったのかも……なんて想像してみたり?
今シーズン、中日ドラゴンズはチーム防御率4.05と、12球団ワースト3でした。
順位も5位と低迷しています。
新しい力が必要とされている中、最優秀防御率、最優秀勝率だった阿知羅選手への期待は大きいはずです。
来シーズンの救世主として、阿知羅拓馬選手に注目です。