2018年2月9日に開幕する、平昌オリンピック。
フィギュアスケートの羽生結弦選手や、スキージャンプの高梨沙羅選手などに、金メダルの期待がかかっていますね。
日本勢最多タイの7回のレジェンド・葛西紀明選手のジャンプも気になるところです。
しかし、今回注目したいのは、アルペンスキーの小山陽平選手です。
大学1年生の若手選手ですが、高校生で参加した2017年2月の冬季アジア札幌大会の、男子大回転で金メダルを獲得するなど、実績を重ねています。
これからの日本を引っ張っていける、そんな選手です。

名前:小山陽平(こやま ようへい)
出身地:石川県金沢市内川
生年月日:1998年5月31日
身長:170cm
体重:65kg
利き腕:左
家族:父、母、弟
経歴:金沢市立内川小学校→金沢市立内川中学校→双葉高校→日本体育大学
小学1年生の時に競技を始めた小山選手。
中学生の時には、2年生で「全国中学大会 大回転」で優勝。
3年生には、「全国中学大会 回転」で優勝しています。
高校は、北海道の双葉高校へスキー留学。
高校の大会としては、1年時と2年時で、全国高校総体・大回転の2連覇を達成しています。
ただ、小山選手の活躍は、高校の枠に収まっていません。
2015年の国民体育大会の大回転でも優勝。
2016年には、イタリアで行われた、「アルタ・バディアワールドカップ」に初出場を果たし、オーストリアの「シュタイナハFISレース」の大回転で優勝を果たしています。
更に、「世界ジュニア選手権U18」でも優勝。
「冬季ユースオリンピック」でも、準優勝に輝いています。
2017年2月には、全日本スキー連盟の選考基準は未達成ながら、将来性を見込まれての推薦で、スイスで行われた「サンモリッツ世界選手権本選」に初出場。
結果は大回転で42位と、世界との壁を感じる結果でしたが、当時は高校3年生の18歳です。
18歳の世界選手権出場は、この種目としては最年少でした。
それでも本人は、
「落ち着いて滑ることができなかった」
と悔しさを見せています。
〇冬季アジア大会
この悔しさを晴らすように、帰国後すぐに行われた、「札幌冬季アジア大会」の大回転では、2位に1秒86の大差で圧勝を収めています。
時差ボケで「午前2時から眠れなくなった」と話しながらも、90年の「札幌大会」の木村公宣選手以来、4大会ぶりの10代での優勝でした。
その別格とも言える滑りに、海外選手からは、
「アメージング!(素晴らしい)」
と称賛され、記念撮影を求められていました。
〇特徴
170cmの小柄な体格ながら、スケールの大きな滑りが特徴です。
現時点では大回転での成績が先行していますが、得意種目は「回転」と「大回転」。
「大回転」は日本人がもっとも苦手とする種目と言われていますので、そこを得意とする小山選手への期待は大きいと言えます。
現時点での実力を考えれば、昨年の世界選手権での結果で出ているように、平昌オリンピックでのメダル獲得は厳しいと言えるでしょう。
年齢的には、次の北京オリンピックでのメダル候補の選手かもしれません。
しかしながら、世代ではトップを走っており、上位へ食い込むだけの潜在能力はあると思います。
平昌オリンピックの舞台で、「アメージング!」と世界を驚かせてほしいです。