第96回高校サッカー選手権注目選手①
中村駿太選手は、高校2年生までは、柏レイソルU-18でプレーしていました。
高校3年生から青森山田高校に編入し、高校のサッカー部でプレーしています。
U-16、17、18、19と、年代別の日本代表に選ばれ続けてきた世代を代表するストライカーの中村選手。
最初で最後の高校サッカー選手権に挑みます。

名前:中村駿太(なかむら しゅんた)
生年月日:1999年5月10日
出身:千葉県
身長:170cm
体重:66kg
ポジション:FW
利き足:右
経歴:柏レイソルU-12→柏レイソルU-15→柏レイソルU-18→青森山田高校→モンテディオ山形
中村選手は、小学4年生から柏レイソルのアカデミーで育っています。
柏U-12時代には、全日本少年サッカー大会で優勝し、自身も31年ぶりに歴代最多得点を塗り替える23得点をあげ、大会新記録を樹立しました。
年代別の日本代表にも、U-16から選出され続けています。
2016年には、U-19日本代表に17歳で招集され、「AFC U-19選手権」に出場し、得点も決めて優勝に貢献しました。
クラブチームでも、柏のU-15、U-18と順調に昇格し、トップチームまであと少しというところまできていました。
しかし、高校3年生の時に柏レイソルU-18を辞め、青森山田高校に転入しています。
〇サッカー部へ移籍
Jリーグクラブのユース選手が、高校のサッカー部に移籍することは自体は、それほど珍しいケースではありませんが、中村選手のような、代表でも活躍しているエース級の選手の移籍というのは、とても異例なことでした。
元々、中村選手は高校サッカーへの憧れが強く、高校進学の際にも、
「ユースに上がらずに市立船橋に行きたい」
とチームスタッフの人に言っていました。
その時はチームからの説得や、柏には小学校の時からずっと育ててもらったという恩もあったので、そのままユースに上がることを選択しています。
しかし、高校サッカーへの憧れを捨てることができませんでした。
月日が経つごとに「このままでいいのか?」と悩みが深くなり、最終的には柏レイソルU-18を辞め、青森山田高校に転入することを決断。
その決断の裏には、U-19日本代表で一緒にプレーした湘南ベルマーレの神谷優太選手の存在がありました。
2歳年上の神谷選手も、東京ヴェルディユースから高2の冬に青森山田へ転入しています。
「神谷さんのように、チームを勝たせる存在になりたい。自分の成長のために、いろいろなプライドを捨てて全力で取り組みたい」
そう決意し、青森山田のサッカー部に入りました。
○プレースタイル
中村選手は、多彩なシュートのテクニック、DFラインの裏に抜ける動き出し、クロス時のゴール前でのマークを外す動きなど、得点を取るためのプレーに優れている選手です。
柏時代には「柏のロナウド」と呼ばれていました。
※最近の若い人は、「ロナウド」と聞くとポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手の方を思い浮かべると思いますが、この「ロナウド」は、元ブラジル代表のストライカーのロナウドのことです。念のために。
中村駿太選手は、高校卒業後、モンテディオ山形への加入が内定しています。
武器の得点力に磨きをかけて、将来は、日本代表で活躍してほしいですね。