中京大学のドラフト候補・伊藤稜投手。
プロのスカウトが“去年の山本一輝(中京大学→巨人ドラフト6位)より上”と、高く評価している左ピッチャーです。
中京大中京時代には、同学年に高校日本代表にも選ばれた磯村峻平投手(現・明治大学)らがいたために3番手投手でした。
しかし、大学で大きく成長し、ドラフト上位でのプロ入りを目指せるまでになっています。
伊藤稜のプロフィール
名前:伊藤 稜(いとう りょう)
生年月日:1999年11月8日
出身:愛知県豊明市
身長:178cm
体重:86kg
投打:左投げ左打ち
ポジション:ピッチャー
経歴:豊明市立豊明小学校→豊明市立栄中学校→中京大中京高校→中京大学
伊藤稜の小中学時代
伊藤稜投手は小学1年生からホーメー少年野球クラブで軟式野球を始めました。
中学時代は東海ボーイズでプレー。
中学3年の春にはエースとして、全国大会優勝を達成しています。
第3回愛知1年生大会 期待の選手⑸
中京大中京
伊藤 稜(投手)
豊明市立 栄中
ボーイズ春季大会で
全国優勝の原動力となった左腕
肘が柔らかく球持ちが良い
伊藤康祐との”W伊藤”に注目#中京 #東海B#東海チャレンジャー pic.twitter.com/QwGpttNaSH— HALUHI@愛知高校野球・中学野球 (@Iambanekko) November 8, 2015
伊藤稜の高校時代
中学卒業後は中京大中京高校に進学します。
1年生の12月に腰椎分離症を発症し、約半年ほど投球ができませんでした。
それでも、2年秋からは背番号11を付け、ベンチ入り。
リリーフとして秋の愛知県大会では優勝、東海大会ではベスト4入りを果たしています。
3年6月に行われた早稲田実業との招待試合では、16対17の乱打戦の中で、5回2/3を1失点に抑える好リリーフを見せていました。
この試合では早稲田実業の清宮幸太郎選手(現・日本ハム)からも三振を奪っていましたね。
刈谷球場
愛知県 早稲田実業招待試合試合終了
中京 211 022 602 =16
早実 910 000 313×=17(中)香村、伊藤稜、磯村
(早)今井、?、野村
【本】鵜飼2、鈴村(中)
清宮2(早)ホームランが乱れ飛ぶ乱打戦の末に早実がサヨナラ勝ち pic.twitter.com/0sVY8Hv0uf
— 野球魂 (@Nori_Wakina) June 3, 2017
3年夏の愛知県大会では4試合に登板。(先発1、リリーフ3)
合計13イニングを投げ、被安打10、奪三振11、失点2の成績で優勝に貢献しました。
続く甲子園では初戦で広陵高校と対戦。
伊藤稜投手は6回途中からリリーフでマウンドに上がりましたが、
中村奨成選手(現・広島)にホームランを打たれるなど、2回1/3を7失点でノックアウト。
試合も6対10で敗れています。
広陵
000003340=10
002000013=6
中京大中京
(広)平元(6)、山本(2.1)、森(0)、山本(0.2-中村
(中)磯村(5.1)、香村(0)、伊藤稜(2.1)、浦野(1.1)-鈴木遼、関岡
▽本塁打 中村2、佐藤(広) 伊藤康(中
*安打 広16 中13— 高校野球&大学野球 (@airtrek2012) August 11, 2017
高校時代の同期のチームメイトには磯村峻平投手(現・明治大学)、香村篤史投手(現・中京大学)、伊藤康祐選手(現・中日)、鵜飼航丞選手(現・駒沢大学)らがいました。
磯村峻平投手についてはこちらを→磯村峻平(明治大)は中京大中京出身のドラフト候補!兄弟や進路は?球速球種は?
鵜飼航丞選手について詳しくはこちらを→鵜飼航丞(駒澤大)は中京大中京出身のドラフト候補!大学日本代表候補!中学時代は?
伊藤稜の大学時代
中京大学では1年春からリーグ戦に出場。
6試合にリリーフで登板し、1勝0敗、防御率1.74の好成績で、優勝に貢献!
続く全日本大学選手権には2回戦でリリーフ登板。
1回2/3を投げ、被安打4、失点1の成績で、試合は1対3で敗れています。
伊藤稜投手は右の肩甲骨を大きく外転→内転させる事で体幹主導の回転動作に繋げて左腕を加速させてるんですね。右半身の高低差もあまり使って無いし、この動作が一番利いてるに見える。
早いトップから踏み込む反力を利用しているのかと思ったら違っていました。 pic.twitter.com/SF0BT37p4R
— らすかわ/Rasukawa (@suzu_rasu) January 29, 2019
以後も、リリーフ中心に
1年秋、5試合に登板、1勝0敗、防御率1.69、
2年春、8試合に登板、2勝2敗、防御率1.85、
2年秋、8試合に登板、2勝3敗、防御率1.36、
と安定した成績を残してました。
しかし、3年時には、
春は新型コロナウイルスの影響によるリーグ戦中止のため、
秋は左肩痛のため、登板なしに終わっています。
伊藤稜のプレースタイル
伊藤稜投手はテイクバックの小さいフォームが特徴的なサウスポーです。
左肘を柔らかく使った腕の振りから最速148km/hのストレートを投げ込みます。
変化球はスライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップなど。
中京大の伊藤稜。
普通にボール走ってるわ。 pic.twitter.com/YNu8qIavYy
— コウ (@jumbonokachi511) November 23, 2018
伊藤稜の進路
伊藤稜投手はすでにプロ志望を表明済です。
「今のところは、絶対にプロに行くという気持ち。山本さんが巨人に指名されて、刺激になったし、より一層、思いが強くなった。できれば上位指名で行きたい」
と話されています。
伊藤稜のスカウト評価
中日・清水スカウト
「この時期で145km/hが出ていた。テンポがいいし、球速も上がり、変化球の精度もいい。左という点でも人気が出るのでは」
伊藤稜のまとめ
正直、伊藤稜投手については、甲子園で中村奨成選手にホームランを打たれた投手といった印象しか持っていませんでした。
しかし、いつの間にかに、当時のエースだった香村投手や、高校日本代表だった磯村投手よりも球速は上になり、プロに近いピッチャーになっていました。
さすが中学日本一のピッチャーですね。
おみそれしました。
昨秋に痛めた左肩もすでに完治しているようですし、このまま最終学年も活躍して、プロ入りを果たしてほしいですね!