2017年ヤクルト3位!
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2017年ドラフトでヤクルトから、3位指名を受けた蔵本治孝投手。
185cm、95kgの大きな体から、最速151km/hのストレートを投げるパワーピッチャーです。
現在でこそ、ドラフトで指名される選手になりましたが、高校時代は、3年間ベンチにも入れず、大学時代には、右ヒジの手術も経験しています。
「中学、高校で目立つ選手ではなくても、『人生は変えられる』と夢を与えられれば嬉しいです」
と蔵本投手本人は言います。
その言葉を実現できるようなプロでの活躍が期待されています。

名前:蔵本治孝(くらもと はるたか)
生年月日:1995年5月16日
出身:兵庫県伊丹市
身長:185cm
体重:95kg
投打:右投げ右打ち
年棒:800万円(2018年)
契約金:5000万円
経歴:伊丹市立天神川小学校→伊丹市立荒牧中学校→神戸国際大付属高→岡山商科大
蔵本投手は、小学2年生から、軟式野球チームの「天神川少年野球」で野球を始めます。
中学校時代はヤングリーグの「兵庫伊丹ヤング」で投手としてプレー。
「兵庫伊丹ヤング」は、蔵本投手が入団するヤクルトの山田哲人選手も在籍していた名門チームです。
きっと蔵本投手が投げる試合は、山田選手が後輩のために打ってくれるはず!?
高校は神戸国際大付へ進学。
右肘を痛めていたこともあって、ピッチャーとしては活躍できませんでした。
高校3年の時には外野手に転向しますが、結局、高校3年間は1度もベンチ入りすることはできませんでした。
蔵本投手の大きな体を見て、大のプロレス好きで知られる神戸国際大付の青木尚龍監督からは、
「高校を卒業したら相撲かプロレスに入門しろ」
と言われたこともありました。
しかし、蔵本投手は、
「僕には野球しかない。大学でもう1回頑張ろう」
と大学進学を決意します。
何校か練習参加した中で、岡山商科大学の仁科昭宣総監督が、蔵本投手の恵まれた体格に目を付け、熱心に勧誘してくれたことが決め手になり、岡山商科大学に進学します。
大学では、1年生からリーグ戦に登板。
2年秋のリーグ戦では、先発を任されるまでになりますが、高校時代から痛めていた右肘が悪化し、2年の秋のリーグ終了後にトミー・ジョン手術を受けています。
1年以上の気の遠くなるようなリハビリに明け暮れ、大学4年生の春のリーグでようやく復帰。
リハビリに充てた1年間に、体力強化と柔軟性を生むトレーニングにも取り組んだことで、140km/h台後半だったストレートは最速151km/hまでアップ。
近藤弘樹投手(楽天ドラフト1位)に続く先発2番手として、3勝2敗、防御率2.05という成績を残し、全日本大学野球選手権出場に貢献しました。
〇スカウト評価
ヤクルトの岡林スカウト
「力強いストレートが一番の魅力。腕の振りはそんなに速くないのに、150km/h近いボールを投げる。
打者からすれば、ワンテンポ遅れると思う。タイプは横浜やマリナーズで活躍した佐々木主浩さん。うちは先発が手薄なので先発で頑張ってほしいけど、リリーフの適性もある」
ヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスク
「先発、中継ぎのどちらもできると思う。投手陣にスパイスを加える存在になってほしい」
蔵本投手のヤクルトでの背番号は、大学時代と同じ「22」に決まっています。
ヤクルトで背番号「22」というと、4度の最優秀救援投手に輝いた高津臣吾二軍監督が、現役時代に付けていた番号です。
蔵本投手は背番号が「22」に決まったことに関して、
「もったいないくらい。ファンの皆さんに、22といえば蔵本と思ってもらえる活躍をしたい」
と抱負を語っています。
蔵本治孝投手には、新しい背番号「22」の歴史を作るような活躍をしてほしいですね。