大分商業のドラフト候補・川瀬堅斗投手。
ソフトバンクの川瀬晃選手を兄に持つ川瀬堅斗投手は、最速148km/hのストレートを投げる本格派のピッチャーです。
今でこそドラフト候補にまでなった川瀬堅斗投手ですが、中学時代には生死をさまようほどの大事故にあって、一時は日常生活も危ぶまれる状態だったといます。
よくここまで復活されましたね。
おそらく、血のにじむようなリハビリと練習をされたのではないでしょうか。
今回は2020年ドラフト大注目の川瀬堅斗投手についてまとめてみました。
※追記 2020年オリックス育成ドラフト1位!
川瀬晃(ソフトバンク)を実兄に持ち、兄とはタイプが異なるも既にプロも注視する本格派・川瀬堅斗(2年)。強豪・大分商業では1年夏から背番号を着け、秋からエースに。その後は怪我に苦しむも鍛錬を重ね、最速147㎞の直球を武器に活躍。今秋はエース兼主将と名実共にチームの柱に。甲子園で躍動を期す! pic.twitter.com/Dne8wVPWu3
— 富山の高校野球 (@nozomilabu) November 26, 2019
川瀬堅斗のプロフィール
名前:川瀬 堅斗(かわせ けんと)
生年月日:2002年6月18日
出身:大分県大分市
身長:183cm
体重:86kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:ピッチャー
経歴:大分市立賀来小学校→大分市立賀来中学校→大分商業高校
川瀬堅斗の兄
川瀬堅斗投手の5歳上のお兄さんは、プロ野球選手の川瀬晃選手です。
大分商業を卒業後、2015年ドラフト6位でソフトバンクに入団しています。
ちなみに言っておくと
— もう使いません※固ツイ見てください (@carp_nirasawa) August 10, 2020
今投げてる大分商業のエース、
川瀬堅斗君は
ホークスにいる川瀬晃の弟です。#高校野球 pic.twitter.com/5ct2PrGVDO
お兄さんの川瀬晃選手は身長175cm体重64 kgの小柄な俊足好打の内野手です。
一方、弟の川瀬堅斗投手は身長183cm体重86kgの立派な体格を持っています。
本当に兄弟!?と思ってしまうほど体格が違いますね!
川瀬堅斗の小中学時代
川瀬堅斗投手は小学生から賀来ヤンキースで軟式野球を始めました。
中学時代は、湯布院ボーイズでプレー。
全国大会の出場経験こそはありませんが、当時から最速135km/hを投げ、速球派投手として注目されていました。
川瀬堅斗の交通事故
川瀬堅斗投手は中学3年生の秋に、命が危ぶまれるほどの交通事故にあっています
自転車に乗って後輩の野球を応援するため、グラウンドに向かっていた途中、トラックと衝突したそうです。
頭蓋骨骨折などの大けがを負い、一時は生死の淵をさまよいました。
川瀬堅斗投手の父・保男さんは医師から
「野球やスポーツはできないかもしれない。それどころか、普通の生活もできるかわからない」
と言われ、大変ショックを受けたと言います。
それでも川瀬堅斗投手は45日間の入院生活と懸命のリハビリを経て、復活!
再び野球ができるまでに回復しました。
25日の日刊スポーツ九州版1面は大分商。23年ぶり6度目のセンバツ出場。チームをけん引したのがエースで主将の川瀬堅斗だ。ソフトバンク川瀬晃内野手を兄に持つ右腕は、中3秋に交通事故で頭蓋骨骨折などの大けがを負い生死の淵をさまよったが最速147キロのプロ注目投手に成長 pic.twitter.com/0XWWFqhfDE
— ふくださん (@fukudasun) January 24, 2020
川瀬堅斗の高校時代
中学卒業後は兄も通っていた大分商業に進学。
高校では1年夏からベンチ入りします。
1年夏の大分県大会3回戦・明豊高校戦では6回からリリーフで登板。
明豊高校の濱田太貴選手(現・ヤクルト)から三振を奪ったものの1回2/3を投げ、8失点、
チームも7回コールド7対14の大差で敗れるという悔しい思いをしました。
1年秋からはエースの座を獲得しますが、秋季大会中に腰を疲労骨折。
手術を受けています。
再びリハビリを経て、復活を果たすと、
2年夏の大分県大会では6試合中5試合に登板し、準優勝に貢献しました。
2年秋からは主将に就任。
秋季大分県大会でも準優勝し、九州大会に進むと、九州大会では3試合連続完投勝ちで決勝まで進出!
決勝では疲労の影響で登板を回避しとこともあり、チームは敗れましたが、翌春のセンバツ出場を確実なものとしました。
#大分商業 本格派右腕の大分商業のエース・川瀬堅斗(2年)、最速は147キロを誇るという。
— 汗と涙。#高校 野球 (@gari_wasabi) October 21, 2019
一年前の秋、腰の骨折が判明し、投球を再開したのはこの夏の大会前の5月。夏以降は、スタミナをつけるトレーニングを重ねてきたという。
自身の力投でチームをセンバツへ導く!! pic.twitter.com/pdrz5H30gq
しかし、3年春のセンバツは新型コロナウイルスにより中止。
その代わりの甲子園交流試合では花咲徳栄と対戦し、
初回に3点を失ったものの2回以降は立ち直り0点に抑えていました。(試合は1対3で完投負け)
甲子園交流試合では選手宣誓の大役も務めていましたね!
⚾️甲子園高校野球交流戦⚾️
— 全国高校野球観戦部@8.10真夏のセンバツ (@AJ_HS_BB_WC) August 10, 2020
〜選手宣誓全文〜
川瀬堅斗主将(大分商業) pic.twitter.com/52TeGxwVwr
高校の同学年のチームメイトには川瀬堅斗投手とともにプロ志望届を提出している末田龍祐選手らがいます。
川瀬堅斗のプレースタイル
川瀬堅斗投手は身長183cm体重86kgの恵まれた体格を持つプロ注目のピッチャーです。
セットポジションから最速148km/hのストレートを投げ込みます。
変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップなど。
特にピッチングの組みたてにカーブを効果的に使っていて、
「ドロンとしたカーブなのですが、タイミングもずらせカウントも稼げて自信があります。カーブが決まると、その後のストレートが活きてきます」
と、本人もストレートとカーブの緩急には自信を持っています。
憧れの投手は大分商業のOBで、兄と同学年の森下暢仁投手(明治大学→広島2019年ドラフト1位)。
森下投手が母校を訪れた際にはアドバイスをもらい
「直球(を投げた時)のフィニッシュや体幹を鍛えることを教わった。うれしかったし、刺激になる」
と話されています。
川瀬堅斗のスカウト評価
ソフトバンク・永井智浩編成育成本部長兼スカウト育成部長
「春のイメージよりもだいぶよくなっているし、調整能力が高い」
ヤクルト・伊東昭光編成部長
「川瀬(大分商)はバランスが良く、体の力がある素材型」
ソフトバンク・宮田善久スカウト
「直球は昨夏の方が走っていると感じたが、試合慣れしていてピッチングがうまい。指先の感覚も器用。甲子園ではもっと調子が上がった投球をしてくれるはず」
DeNA・吉田孝司チーム統括本部顧問兼球団代表補佐
「変化球をうまく使ったいい投球。面白い素材」
中日・米村チーフスカウト
「カーブが非常にいい。足を痛めているそぶりを見せない。プロ(向きの)魂を持っている」
巨人・榑松スカウト部次長
「高校生としては変化球のレベルが高い。一見、パワーピッチャーに見えるけど、野球センスがある」
川瀬堅斗のまとめ
交通事故の大怪我や腰の疲労骨折を乗り越えてきた川瀬堅斗投手。
ついにプロまであと少しのところまでやってきてました。
10月26日に行われるドラフトが楽しみです。
できれば、兄のいるホークスへ入団してほしいですね!