兵庫ブルーサンダーズのドラフト候補・小山一樹選手。
関西独立リーグを代表する強肩強打のキャッチャーです。
済美高校時代には1年間の対外試合禁止、
上武大学では怪我と中退、
独立リーグでは昨年指名漏れを経験しています。
それでも、常に前を向き続けるナイスガイで、着実に成長を続けており、2020年のドラフトでは、ついに指名がありそうです!
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— ゲンキ (@R_photo_1922) October 2, 2020
小山一樹のプロフィール
名前:小山 一樹(こやま かずき)
生年月日:1998年12月16日
出身:兵庫県神戸市
身長:180cm
体重:85kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:キャッチャー
経歴:神戸市立鹿の子台小学校→神戸市立北神戸中学校→済美高校→上武大学(中退)→兵庫ブルーサンダーズ
小山一樹の小中学時代
小山一樹選手は小学2年生から軟式野球を始めました。
当時のポジションはピッチャー兼ショート。
実は小山一樹選手はその頃から
「キャッチャーはかっこいい」
と、憧れを持っており、本当はキャッチャーをしたかったと言います。
あまり小学生はやりたがらないポジションのような気がしますが、珍しいですね。
中学からは三田ボーイズでプレー。
中学2年生の時に監督に肩の強さを見込まれて、念願のキャッチャーに転向しました。
小山一樹の高校時代
中学卒業後は、愛媛県にある済美高校に進学。
高校では1年生の8月に2年生6人による1年生19人への部内いじめが発覚し、1年間の対外試合禁止期間を経験します。
日本学生野球協会は9日、都内で審査室会議を行い、2年生6人による1年生19人への悪質な部内いじめがあった済美高(愛媛)に、8月9日から来年8月8日まで1年間の対外試合禁止処分を科した。
済美いじめ「悪質」1年間対外試合禁止
小山一樹選手がいじめられた19人の中に入っていたかはわかりませんが、被害者側なのに1年間対外試合禁止はかわいそうですね。
せめて2年生だけの出場停止で良かったのではないでしょうか。
そのため、1年秋、2年春の、2年夏の県大会は出場できませんでした。
処分明けの2年秋の新チームからキャッチャーのレギュラーを獲得。
打順も4番を任され、2年秋の愛媛県大会では3位に貢献しました。
続く四国大会では13打数4安打3打点、打率.308、ホームラン1本の活躍で、ベスト4入りを果たしています。
3年夏の愛媛県大会は初戦(2回戦)で新居浜商業と対戦。
4番キャッチャーで出場した小山一樹選手は4打数2安打1打点と結果を残しましたが、チームは打ち合いの末、6対9逆転で敗れています。
小山一樹の大学時代
高校卒業後は、上武大学に進学します。
小山一樹の中退
大学では1年生の秋に発症した右肩の違和感に悩まされます。
病院で診察を受けても、肩の疲労といわれるだけでした。
はじめて大きな病院で診てもらったが、診察を受けるころにはアイシングによって腫れは治まっていたので、「なんともない。疲れがたまっているだけ」と診断名すら出なかった。
「キャッチャーをやりたい」―小山一樹(兵庫)の一念岩をも通す
全力でボールが投げられないためにファーストとしてプレーを続けていた小山一樹選手でしたが、2年生の6月に退学を選択。
理由は“キャッチャーをやるため”です。
このまま、ごまかしながらプレーを続けていても、キャッチャーができるまでに回復する気がしなかった、と言います。
また、上武大学は“全員野球”を標榜しているため、ひとりだけ離脱してリハビリに専念できる雰囲気ではなかったそうです。
大学を辞めた後は、病院をめぐり診察を受け、「右肩ベネット障害」ということがわかりました。
※右肩ベネット障害・・・肩甲骨の関節がすり減って、傷がついている状態。
原因が分かったことで、ようやくリハビリに専念できるようになりました。
そして、再び野球を始めるために、家から通える兵庫ブルーサンダーズのトライアウトを受けることを決断しました。
小山一樹の独立リーグ時代
大学中退から約5カ月後の11月に受けたトライアウトでは、遠投テストで100メートルを記録するまでに回復し、合格しました。
独立リーグ1年目の2019年シーズンは、キャッチャー以外にも、ファーストや指名打者として出場。
小山一樹 捕手
— 五条坂のぼーる (@noball_2strike) July 6, 2019
(済美高校〜兵庫ブルーサンダーズ)
済美高校で4番もつとめた強肩強打の捕手。
今日の試合ヒットこそ無かったが四球を2つ選びチャンスメイク。
安定したブロッキングと強いスローイング、視野も広くディフェンス能力は高い。打撃でさらにアピール出来れば注目度が増していきそう。 pic.twitter.com/rlB16LNKvq
打率.321、ホームラン3本の好成績を残し、プロスカウトからもドラフト候補として注目されるようになりました。
ドラフト前には調査書ももらっていましたが、ドラフトでは名前が呼ばれることありませんでした。
スカウトは小山一樹選手の肩が治っても間もないことを不安に思っていたみたいですね。
それでも、独立リーグ2年目はキャッチャーに専念。
打撃も4番打者として、シーズン途中ですが、昨年以上の成績を残しており、今年は指名がありそうです。
【6.13】兵庫の4番小山一樹捕手。このあと仲瀬選手のヒットでホームに帰ってきました! #兵庫ブルーサンダーズ #飛躍は関西から #さわかみ関西独立リーグ pic.twitter.com/oStr6Jmnrf
— SAZZY(-⊡ω⊡)サジー (@SAZZY_KTY) June 14, 2020
小山一樹のプレースタイル
小山一樹選手は身長180cm体重85kgの恵まれた体格を持つプロ注目のキャッチャーです。
パンチ力を秘めた勝負強いバッティングが持ち味。
高校時代には1年間の出場停止期間があったために試合数は少ないながらも、通算17本塁打を記録しています。
兵庫ブルーサンダーズの橋本大祐監督(元・阪神)からNPBレベルと評される強肩の持ち主です。
小山一樹のまとめ
小山一樹選手の上武大学時代の同期のチームメイトには今秋ドラフト候補の古川裕大選手がいました。
古川選手も大学ナンバー1ともいわれているキャッチャーです。
その古川選手と小山一樹選手が同じ年のドラフト候補になるなんて、感慨深いものがあります。
小山一樹選手にとっては怪我も大学中退も全然回り道ではなかったみたいですね。
プロでは、古川選手とともに競い合って、日本のプロ野球界を盛り上げていってほしいですね。