倉敷商業のエース・引地秀一郎投手。
186cm82kgと恵まれた体格から、2年生の冬の時点では高校生最速となる151km/hのストレートを投げます。
高校野球では、江川卓さんや松阪大輔投手など、これまでも「怪物」と呼ばれたピッチャーがいました。
引地投手も「怪物」と表現するのにふさわしいピッチャーになる可能性を持った投手です。
2年冬の時点では、まだ「可能性」の段階ですね。
高校最後の1年でどのくらいすごいピッチャーになるのか楽しみな投手です。

名前:引地秀一郎(ひきじ しゅういちろう)
出身:岡山県岡山市
身長:186cm
体重:82kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:投手
経歴:岡山市立高松中学校→倉敷商業
引地投手は、中学時代は学校の軟式野球部に所属していました。
中学の頃から最速137km/hを投げ、注目を集めていたピッチャーでした。
中学3年の夏には、岡山県大会準優勝になり、全国中学校軟式野球大会にも出場しています。
全国大会では、埼玉の東中学校相手に7回2安打3四死球6奪三振1失点(自責0)と好投しますが、味方のエラーから失点し、1回戦で敗れています。
高校は、倉敷商業に進学。
1年生の夏から背番号11でベンチ入りすると、夏の岡山県大会では2試合の先発を務め、ベスト4入りに貢献します。
準々決勝・玉野光南戦では、146km/hを計測しています。
2年春からは背番号1を背負いエースとして、県ベスト4。
2年夏の県大会では全2試合に登板しますが、3回戦で敗れています。
2年生9月の練習試合で自己最速となる151km/hを計測。
秋の岡山県大会は、準優勝になり、中国大会に出場。
中国大会は1回戦で広島の盈進に敗れています。
○投球スタイル
引地投手は、ノーワインドアップから投げ下ろす本格派のピッチャーです。
最速151km/hの威力のあるストレートの他には、縦のスライダー、カーブ、フォークなどの変化球を投げます。
倉敷商業の森光監督からは
「日本で一番速いボールを投げられるようになれ」
と言われて、引地投手本人も
「変化球も混ぜるけど、直球で押していきたい。豪快さがあって、誰も手が付けられない投手になって、チームを勝たせられるようになりたい」
と、ストレートには強いこだわりを持っています。
○スカウトの評価
阪神・山本スカウト
「上半身で投げている今のフォームで、あれだけのボールを投げられるからこれからが楽しみ。体は大きくて強そうだし、一冬を越えて下半身の使い方を覚えれば、もっと球速が出る」
引地投手クラスのピッチャーになるとプロ野球の全12球団が、目を付けていることは間違いないですね。
中でも、倉敷商業OBの星野仙一さんが球団副会長を務めている楽天は熱心なのではないでしょうか。
マウンド上での引地投手の強気な打者に向かっていく姿勢も星野さん好みだと思います。
夏までの成長次第によっては、楽天のドラフト1位は引地投手で決まり!?
倉敷商業は、秋季中国大会の1回戦で敗れてしまっているので、春のセンバツ出場は厳しい状況となっています。
夏はぜひ岡山県大会を勝ち抜いて、引地秀一郎投手を甲子園で見てみたいですね。
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