松阪商業のドラフト候補・松山心投手。
生まれつき聴覚に障害をかかえながらも強豪校のエースにまで成長した実戦派のピッチャーです。
3年春には高校生で唯一、日本ろう硬式野球協会の日本代表に選出されています。
2年秋、3年夏とチームを県ベスト4まで導き、自信を付けた松山心投手は、プロ志望届を提出!
高卒でのプロ入りを目指しています。
※追記 高校卒業後は皇學館大学に進学!
松山心のプロフィール
名前:松山 心(まつやま しん)
生年月日:2002年10月14日
出身:三重県松阪市
身長:178cm
体重:82kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:ピッチャー
家族:父と妹
経歴:三重県立聾学校→松阪商業高校→皇學館大学
松山心と先天性難聴
松山心投手は生まれつき聴覚に障害があります。
左耳は聞こえず、右耳は補聴器を付けてわずかに聞こえる程度だそうです。
視覚障害エースの戦い(NHK)
— たまえパパ (@TAMAEPAPA_phot) July 29, 2020
松山 心投手(松阪商 3年)
授業は支援者にパソコンで打ってもらい内容を理解
コミュニケーションを大事に投球するも、マスクで口の動きが見れずベンチの指示もわからず不安
日本ろう野球協会の日本代表に選ばれるも大会は中止、甲子園も中止、卒業後は大学で続けたいと考える pic.twitter.com/0lWWUUePKA
高校3年生の春には全国で12人しか選ばれない日本ろう硬式野球協会の日本代表に高校生でただ一人選出されています。
※残念ながら今年8月に行われる予定だった世界大会は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
松山心の小中学時代
松山心投手は小、中と三重県立聾学校で過ごしています。
三重県立聾学校には高等部もありましたが、
松阪ボーイズで硬式野球と出会った松山心投手は
「自分は高校野球をしたかった。甲子園に行きたい思いがあった」
と甲子園に4度出場経験のある松阪商業に進学しました。
松山心投手の父・佑さんも
「自分で決めたこと。障がいで壁に当たれば、自分で破れ」
と、息子の決断を後押してくれました。
お父さんは、友だちとケンカしても見守るなど、できる限り松山心投手を普通の子として育ててきた、と言います。
こんなお父さんがいたから、先天性難聴をものともせず、プロ注目の選手にまで松山心投手は成長できたんでしょうね!
松山心の高校時代
松山心投手は2年秋からエースの座を獲得します。
2年秋の三重県大会では全4試合に登板(先発2、リリーフ2)。
合計19回1/3を投げ、5失点の成績でベスト4入りに貢献しました。
【2019.9.28 秋季三重大会3位決定戦 三重3-0松阪商】
— りぽさん (@tan_k_y) September 28, 2019
松阪商
エースナンバー松山くんの粘りの投球が光りました。
松阪商は一昨年東海大会に出場し、夏には決勝まで進みました。
ここからどう成長していくかですね。 pic.twitter.com/x3dst1Wnij
その後、2年秋から3年夏にかけて、体重の19kgアップに成功します。
それに伴いストレートにも力強さが見られるようになり、最速は145km/hを記録するまでになりました。
3年夏の三重県大会では全4試合に先発し、準決勝まで進出。
準決勝でいなべ総合学園と対戦し、8回まで1失点の好投を見せます。
しかし、最後は2対3逆転サヨナラで敗れました。
三重県高校野球夏季大会
— モキラ96 (@mokira9696) August 8, 2020
準決勝第2試合
いなべ総合 3ー2 松阪商(9回逆転サヨナラ)
伊東君、松山君、両校エースが見事な投球を見せ、松阪商が9回表2死から一度逆転しましたが、いなべ総合が9回裏再び同点に追いつき、最後は村木君の適時打でサヨナラ‼️
本当に劇的な試合ですごく感動しました‼️ pic.twitter.com/o7njToEBEB
高校の同期のチームメイトには高校通算61本塁打の強打者・阪本和樹選手らがいます。
阪本和樹選手についてはこちらを→阪本和樹(松阪商)はホームランバッターのドラフト候補!進路や身長体重は?
松山心のプレースタイル
松山心投手はノビのあるストレートが武器のプロ注目ピッチャーです。
ストレートの最速は145km/h。
ピンチにも動じない強心臓の持ち主。
松山心の進路
松山心投手は、2年生までは大学で野球を続けることを希望していました。
しかし、3年生なってから高卒でのプロ入りに目標を変えてきています。
この半年ほどの松山心投手の成長は目を見張るものがありました。
きっと、プロでもやれるという自信を付けたのでしょうね。
松阪商の松山くんプロ志望か
— 「塚の」やす (@yh75as9) August 17, 2020
頑張って欲しいなぁ
松山心のスカウト評価
阪神・熊野スカウト
「指にかかった球はいいし、面白い存在。ぜひ野球を続けてほしい」
松山心のまとめ
先天性難聴のプロ野球選手といえば、“サイレントK”と呼ばれ、中日、横浜、日本ハムで活躍した石井裕也投手がいます。
松山心投手も石井裕也投手のように長く第一線で活躍できるピッチャーに成長していってほしいですね!
