2018年ブレイク候補を紹介するシリーズ?
今回は、2016年ドラフト4位でオリックスへ入団した山本由伸投手です。
高卒1年目から一軍の試合で先発するなど、将来のエース候補としてチームの期待も高い選手です。
都城高校時代から、151km/hのストレートを投げ、浜地真澄投手(福岡大大濠→阪神)、梅野雄吾投手(九産大九産→ヤクルト) 、太田龍投手(れいめい→JR東日本)らとともに、「九州BIG4」と呼ばれ注目を集めていました。
名前の「由伸」という名前は、母親の「由」美さんと父親の忠「伸」さんから1字ずつもらったものであり、同時に、読売ジャイアンツのファンだった父親が、山本選手が生まれた年の巨人のルーキーだった高橋由伸さんにちなんで名付けられたものでもあります。

名前:山本 由伸(やまもと よしのぶ)
生年月日:1998年8月17日
出身:岡山県備前市
身長:177cm
体重:77kg
投打:右投げ右打ち
背番号:43
経歴:伊部小学校→備前中学校→都城高校→オリックス
山本投手は、小学1年生から「伊部パワフルズ」で野球を始めました。
この頃のポジションは、強肩を活かしてキャッチャーを務めていました。
父・忠伸さんが「伊部パワフルズ」のコーチを務めていましたので、英才教育を受けていたことでしょうね。
ちなみに、忠伸さんは、東岡山工業高校で遊撃手として活躍されていた、元高校球児です。
中学時代は「東岡山ボーイズ」に所属。
中3夏には二塁手兼投手として全国大会に出場しています。
高校は、先輩の紹介で宮崎県の都城高校進学。
1年夏から9番・三塁手でレギュラーを獲ります。
1年の秋からは本人の希望もあって、投手に専念することになりました。
2年生の春の県大会では、エースとして全5試合で先発し、43回9失点の活躍で準優勝に貢献しています。
続く2年夏の県大会では、準々決勝で宮崎日大に0対1で敗れ、ベスト8に終わりました。
2年夏の宮崎県新人野球大会で151km/hを計測。
さらに、決勝の鵬翔戦ではノーヒットノーランを達成しています。
2年秋の宮崎県大会の二回戦では、宮崎海洋戦で、5回参考ながら完全試合を記録しました。
しかし、3年夏の選手権宮崎大会3回戦で宮崎商に敗れ、在学中は春夏とも甲子園には出場できませんでした。
高校卒業時に、プロ志望届を提出。
オリックス・バファローズから4巡目で指名され、契約金4,000万円、年俸500万円で入団しています。
○プロ入り後
プロ入り1年目の2017年は、8月中旬までにウエスタンリーグの公式戦8試合に登板すると、2勝0敗、防御率0.27というすばらしい成績を残しています。
その二軍での活躍が認められ、8月20日の千葉ロッテマリーンズ戦で、先発投手として一軍デビュー。
この時は5回を1失点好投しましたが、後続のリリーフ陣が同点に追い付かれたため、勝ち負けは付きませんでした。
続く、8月31日の千葉ロッテマリーンズ戦にも先発すると、5回を2失点と好投し、一軍公式戦への登板2試合目にして初勝利を挙げています。
○選手としての特徴
・最速152km/hのストレートの他にカーブ・スライダー・チェンジアップ・ツーシーム・スプリット・シンカーなど、多彩な変化球。
・マウンド度胸がいい。
常に「冷静に、落ち着いて周りを見てしっかり投げるということ」を心がけていて、ピンチでも動じません。
・コントロールがすばらしい。
今年二軍で33回2/3を投げて、与えた四球がたった2つだけです。
・元々野手をやっていただけあって、フィールディングもいい。
将来はゴールデングラブ賞も獲るかも。
山本由伸投手は1年目の投球回数が、23回2/3ですので、2年目の2018年も新人王の資格が残っています。
1年間ローテーションを守れば、かなり有力な候補になるのではないでしょうか。
ただ、オリックスは今年、守護神を務めていた平野佳寿投手が海外FAでメジャー移籍の可能性が高いですので、もしかしたら、2018年はリリーフとしての起用もあるかもしれません。