前回の記事で夏の甲子園中止に関する疑問や不安を書きましたので、
今回は少しでも夏の甲子園中止に負けない前向きな話題を集めてみました。
各都道府県の独自大会の開催は?
甲子園中止および地方大会の中止が正式に決まったことを受け、各都道府県では独自の大会を開催しようとする動きが出てきています。
これはとてもいい試みだと思いますね!
ぜひ実現させてほしいです。
子供の頃から野球を続けてきたけれども、高校までで野球を止める人も大勢いると思います。
そのような人たちのために、これまでの集大成、区切りとなる舞台は必要だと思います。
それを踏まえた上で私から2つほど提案があります。
一つは新型コロナの封じ込めに成功している地域では、ぜひ選手の家族と(大学・社旗人を含め)スカウトの入場を認めてほしいです。
基本は無観客での開催となるでしょうが、屋内の映画館だって再開をしているところがあります。
屋外で行われる野球でしたら、席の間隔を十分に開ければ、安全性は確保できると思います。
子供たちにとってはこれまで支えてくれた家族に自分のプレーを見せることができますし、
上の世界でも野球を続けようとする選手にとっては、進路が開けるきっかけになるかもしれません。
夏季地区大会の開催を!
もう一つは、都道府県レベルの大会からもう一歩進んで、関東大会、近畿大会、九州大会などの各地区大会を開催してほしいです。
これは県岐阜商業の鍛治舎巧監督が提案されていることです。
「甲子園に代わるものはない」としながらも、3年生のために代替案も提示した。「7月11日から県大会が始まる予定だが、夢をつなぐという意味で県大会で終わらず、できれば東海大会をやってほしい」
鍛治舎監督は甲子園がなくなった8月も利用して、愛知、岐阜、三重、静岡の4県大会の各決勝進出8校で、東海大会を開催することを要望されています。
甲子園が中止になった理由には、
・全国から一か所に集まること、
・大会が2週間と長期間に及ぶこと
に対する危険性があげられていましたが、
地区大会レベルの規模でしたら、十分開催は可能ではないでしょうか?
週末を利用すれば、学業への影響も少ないと思います。
もし、開催する球場がないのでしたら、近畿地区でしたら、8月はあの場所が空いているみたいですよ。
阪神も高校野球に協力 谷本本部長が8月の甲子園使用で協力姿勢の意向を明かす
せっかく阪神サイドが協力姿勢を見せているのですから、利用しない手はないですね!
大阪桐蔭や履正社、明石商業あたりが出場すれば、甲子園本大会と遜色ない気がします。
でも、近畿のチームだけ、甲子園で試合をするのはずるいと思うところもでるかもしれません。
どせうなら、東海大会や関東大会なども甲子園で開催してはいかがでしょうか?
あるいは明治神宮大会のように、各地区で優勝したチームだけを集めて、甲子園で試合をするのもいいかもしれませんね。
※追記
大阪知事も動き出しましたね!
吉村知事、甲子園使用を阪神に「働きかけている状況」高校野球、大阪大会の先も視野
デイリー
ぜひ実現してほしいものです!
高校生トライアウトの開催を!
その他の甲子園中止による救済手段として、プロ志望届を提出した人を対象にトライアウトを行うという動きも出ています。
現時点ではまだ詳しいことは決まっていませんが、
球界関係者の話を総合すると、新しいトライアウトはプロ志望届を提出した選手が対象。関東圏の全天候型球場に招集をかけ、2泊3日前後で合宿をする。そこにプロのスカウト陣が集結。プロと同様、木製バットを使用し、複数の試合を開催する。
個人的には、できればプロ志望者だけに限定しないでほしいですね。
プロではなくて大学や社会人で野球を続けようという選手もおり、その選手にもプレーを見てもらう舞台が必要と思いますから。
センバツ中止の救済策は?
そして忘れてはならないのはセンバツに出場予定だった32校の救済策です。
センバツ中止が決まった時に日本高野連の八田英二会長は
「何らかの形で甲子園に来ていただきたい。あるいは甲子園の土を踏ませてあげたい」
と明言されています。
これに関してもまだ何も発表がありませんね。
夏の甲子園が中止になったことにより、受験勉強に切り替える人も出てくると思います。
ですので、早めに何らかのアナウンスをする必要があると思いますね。
まとめ
断っておきたいのは私は高校野球が他のスポーツと比べて、特別だとは思っていません。
ただ日本で一番注目を集めている学生スポーツであることは間違いないでしょう。
一番注目を集め、影響力のある高校野球には学生スポーツ界をリードする義務と責任があると思います。
今回書いた代替大会の開催や上の世界でプレーする人のためのトライアウトは、他のスポーツでも可能です。
ぜひ高校野球が先頭となって行動を起こすことで、インターハイが中止になった他のスポーツ(もちろん文化系の部活も!)でも、都道府県レベルの大会やその他の代わりとなるイベントの開催を求める機運を高めていってほしいですね!
最後に仙台育英の須江航監督のツイートから
終息を願い、決定を尊重します。
ここからがスタート。
甲子園が無いから出来ること、前例のないことをやってやろう。自分を親を仲間を地域を完結させよう。
私達の歩みが誰かの道となることを信じて。
大人の出番。大人の力量が試される。
最後まで皆と共に歩む。
2020 0520 仙台育英 須江航
— 須江航 (@sue_wataru30) 2020年5月20日
コロナのある2020年を、ただ嘆くだけではなく、他の年では経験できないような特別な年にしていってほしいものです。