大阪市立大学のドラフト候補・塘本武司(とももと たけし)投手。
ほぼ真上から投げ下ろすオーバースローのピッチャーです。
高校時代は無名も、一浪して入学した公立の大阪市立大学で急激な飛躍を遂げ、プロ注目の選手にまで成長しました。
成長の陰には「BCS」というこれまで聞いたことない謎の組織が関わっているそうです。
果たして「BCS」とは何なのでしょうか?
今回は大学初のNPB入り目指す塘本武司投手についてまとめてみました。
※追記 大学卒業後はミキハウスに入社!
ベストナイン受賞者
投手 塘本武司(大市大3)初46回 3勝1敗 防御率 0.19 自責1
投手は大市大のエース塘本が受賞!140kmを超える直球と鋭い変化を武器に46回を投げ自責点は驚異の1点!神戸大戦で打者27人被安打1の準完全試合達成に加え阪南大戦での17奪三振など文句なしのベストナイン初受賞となった pic.twitter.com/e3O5nWBAGR
— 近畿学生野球連盟 (@kingakubaseball) 2019年5月15日
塘本武司のプロフィール
名前:塘本 武司(とももと たけし)
生年月日:1998年3月21日
出身:大阪府大阪市
身長:183cm
体重:78kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:ピッチャー
経歴:大阪市立文の里中学校→八尾高校→大阪市立大学
塘本武司の高校時代
中学時代は軟式野球部でプレーしていた塘本武司投手は、卒業後は公立の進学校・八尾高校に進学します。
八尾高校は春夏あわせ10回の甲子園へ出場している古豪です。
1952年夏には大阪大会初戦から甲子園の準決勝まで、エース・木村保投手がすべて完封!
失点は決勝の芦屋高校戦のみという快投で、準優勝になったこともあります。
しかし、1959年の夏以降、50年以上甲子園には出場していません。
昨年(2019年)は春のセンバツの21世紀枠の候補にまではなりましたが、出場は叶いませんでした。
惜しかったですね。
塘本武司投手は3年夏の大阪大会にはエースとして臨みますが、大阪商業大高校に0対7で敗れ、初戦敗退に終わっています。
高校卒業後は私立の大学への進学を希望していましたが、残念ながら、現役では不合格。
一浪して、公立の大阪市立大学に進学しました。
「現役では私立大を狙っていたのですが、浪人することになり、一浪するなら国公立に行こうと思いました。市大が頑張ったら行けるかどうかというところだったので」
塘本武司の大学時代
大学では1年秋からリーグ戦に登板。
主にリリーフとして24年ぶりの優勝に貢献しました。
大阪市立大の辻盛英一監督によると、この経験が塘本武司投手の今日の飛躍につながったと言います。
「入ってきた時は普通のピッチャーでしたが、1年秋に化けたという言い方が良いかもしれないですね。優勝を経験して自覚が出て、急に良くなりました。チームではあの子が一番練習します」
BCS
そして、塘本武司投手の成長の上で、もう一つ忘れてはならないのが「BCS」の存在です。
「BCS」は「Baseball Conditioning Systems」の略で、野球の動作の改善メカニズム論の第一人者・前田健さんが主宰している個人コーチの施設です。
大阪市大は数年前から月1回程度、BCSの指導を受けています。
株式会社Baseball Conditioning Systems(BCS)には、野球における動作改善指導を担う専門スタッフがそろっていて、大阪市大は数年前から月1回程度指導を受けている。BCS芦屋本店に勤務する池田翔平コーチは言う。「分かりやすい、と言ってもらえますね。『上から投げるというのがどのくらい上なのか。どうやったら振り下ろせるのか。そういう体の仕組みを解剖学や医学的な根拠から教えてます。『上から投げなさい』だけじゃなくて、『こういう理由でこういう仕組みがあるから上から投げなさい』と説明できます」
塘本武司投手はBCSの指導の結果、短期間で高校時代130km/h台前半だった球速が144km/hまでアップ!
3年春のリーグ戦では防御率0.19という驚異的な数字を残しています。
最近の大学生はハイテクで科学的なトレーニングをしているんですね!びっくりです!
でも、これは大阪市大に限ったことではありません!
BCSは大阪だけではなく、東京、茨城、仙台、名古屋、福岡など各地にあり、下は小学生から、上はプロまでBCSの指導を受けているそうです。
全然、謎の組織なんかではなかったですね。
ちょっぴり残念。
BCSについて詳しく知りたい人はHPをどうぞ→BCS Baceball Performance
大学の同期のチームメイトには塘本武司投手とともにプロ入りを目指している福永聖選手がいます。
福永聖選手についてはこちらを→福永聖(大阪市立大)は彦根東出身のドラフト候補!帰国子女?進路や身長体重は?
塘本武司のプレースタイル
塘本武司投手は少しだけ体を沈ませてから、投げ下ろす独特のオーバースローのピッチャー。
もちろんこのフォームは前述したBCSの指導に基づいた理想的なものです
ストレートの最速は144㎞/h。
変化球はスライダー、フォークなど。
塘本武司のまとめ
現在はプロ注目の選手にまでなった塘本武司投手です。
しかし、実は大学入学当初は一浪していたこともあり、そこまで熱心に野球をするつもりはなかったそうです。
しかし、最初のミーティングで辻盛監督が
「大学野球をするならプロを目指してほしい」
と話されたのに感化され、本気でプロを目指すようになりました。
これまで大阪市立大からNPB入りした選手はいないんですよね。
さらに選手の方もプロ入りを目指して、わざわざ大阪市立大に進学してきた人はいなかったと思います。
そんな中、選手たちにプロ入りを目指せ、と言った監督はすごいです!
塘本武司投手には監督の期待に応えて、大阪市立大初のプロ野球選手になってほしいですね。
BCSについて詳しく知りたいかたはこちらがおすすめ!
BCS主催の前田健さんの著書です↓