明治大学駅伝部の主将・阿部弘輝選手。
1万メートルの自己ベスト27分56秒45は箱根駅伝にエントリーされた全選手の中で日本人選手最速です。
今シーズンは怪我に苦しんでいる阿部選手ですが、大学最後の箱根駅伝では学生長距離界のエースとしての活躍が期待されています。
明治阿部27分台へ!
#八王子LD#明治たまらん pic.twitter.com/LXI6Q46GWe— EKIDEN News (@EKIDEN_News) 2018年11月24日
プロフィール
名前:阿部 弘輝(あべ ひろき)
生年月日:1997年11月19日
出身:福島県須賀川市
身長:173cm
体重:54.5kg
経歴:須賀川市立仁井田中学校→学校法人石川高等学校→明治大学
相澤晃と幼馴染
阿部選手は小学生から円谷ランナーズスポーツ少年団で陸上を始めました。
円谷ランナーズスポーツ少年団には、高校でチームメイトとなる相澤晃選手(現・東洋大学)もいて、2人は幼いころから切磋琢磨していました。
8月10日発売の月刊陸上競技9月号ではユニバーシアードで活躍した相澤晃選手(東洋大)と阿部弘輝選手(明大)による『学法石川同級生対談』が実現!ナポリの思い出や駅伝シーズンの意気込みなどを語っていただきました。必見です!(協力/BRENTWOOD TERRACE)#月刊陸上競技#月陸#相澤晃#阿部弘輝 pic.twitter.com/Z65rrqhEke
— 月刊陸上競技 (@Getsuriku) 2019年7月26日
中学では学校に陸上部がなかったために野球部に所属。
そのため、特筆する記録が残っていません。
高校時代
中学卒業後は、相澤選手とともに学法石川高校に進学します。
学法石川は福島県にある駅伝の強豪校です。
特に阿部選手の代には、阿部選手と相澤選手の他にも中央大学の主将・田母神一喜選手、日体大学・主将の小松力歩選手、東京国際大学の副主将・真船恭輔選手らそうそうたるメンバーがおり、“黄金世代”と呼ばれていました。
阿部選手と相澤選手も現在はそれぞれの大学で主将を務めているんですよね。
一つの学校にこれだけすごい選手が集まるのはあまり例がありません!
高校では2年次と3年次に全国高校駅伝大会に出場。
2年次は6区を走り、区間4位、
3年次は1区を走り、区間10位の成績を残しています。
また、個人種目でも5000mでインターハイに出場。
インターハイでは予選を突破し、決勝に進出しましたが、決勝では接触して転倒してしまい、最下位という悔しい想いを味わいました。
当時の学法石川駅伝メンバーで相澤だけインターハイに進めなかったの今となっては逆に凄い😓
1区 阿部弘輝 5000m決勝最下位(転倒)
2区 田母神一喜 1500m優勝
3区 遠藤日向 5000m 3位(2年連続)・1500m優勝
4区 相澤晃
5区 半澤黎斗 1500m優勝
6区 小松力歩 3000mSC 予選
7区 真船恭輔 3000mSC 12位 pic.twitter.com/06Qj7OaPU9— 9番ピッチャー@本間くん (@honma9389) 2019年11月3日
大学時代
大学卒業後は明治大学に進学します。
大学では1年次の全日本大学駅伝で大学三大駅伝(出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝)デビュー!
1区を走り、区間17位の成績でした。
続いて1年次の箱根駅伝では4区を走り、区間13位。
箱根駅伝には2年次にはチームが予選敗退したために出場できませんでしたが、3年次には出場。
3区を走り、区間2位の好成績を残しています。
4年生になると春先はコンディションが上がらず不調に苦しましたが、7月に行われたユニバーシアードに日本代表として出場すると、10000mで銀メダルを獲得!
【大会報告】第30回ユニバーシアード競技大会
男子10000m決勝
阿部弘輝 29′30″01 2位阿部おめでとう!!#明治たまらん#令和で起こす明治維新 #ユニバーシアード#阿部弘輝#マジアベェ#adidasrunning pic.twitter.com/1d1Qv88vGO
— 明治大学体育会競走部 (@MeijiKyoso) 2019年7月10日
実はこの時、阿部選手は右股関節を痛めていました。
そのため大会後は夏合宿も回避し、陸上人生で初の長期離脱を経験。
10月に入ってようやく軽めの練習を開始したばかりです。
進路
阿部選手は住友電工に入社することが内定しています。
住友電工陸上部は2014年に初出場して以降、7年で6回もニューイヤー駅伝に出場しているチームです。
明治大学の前主将の坂口裕之選手が所属している他、学法石川の1学年後輩の遠藤日向選手も所属しています。
スイーツ大好き
阿部選手は甘党として有名です。
「自分はパンケーキが一番好きなんです。似合わないようなオシャレな店にも行っちゃいます。カロリーは気にしません。そのぶん走れば良い。クリスマスケーキを食べる頃から調子を上げていきたい」
駅伝選手には甘いものが好きな選手が多い気がしますね。
拓殖大学のエース・赤崎暁選手なども甘い物好きで知られています。
普段カロリーをたくさん使っているので、体がカロリーの高い物を求めているのでしょうか?
まとめ
このまま怪我が順調に回復していけば、阿部選手は箱根駅伝では1区を走る予定です。
本来なら2区を走ることが濃厚な東洋大・相沢晃選手と同区間で対決をしたいとの想いもありましたが、主将としてチームのことを考え、1区を走ることを決心しました。
相澤選手との対決が見られないのは残念ですが、仕方ありませんね。
相澤選手とはこれからも2人で陸上長距離界を盛り上げっていってほしいと思います。