大学駅伝界の新興勢力・東京国際大学。
2015年に箱根駅伝初出場を果たすと、翌2016年こそは出場を逃しましたが、それ以降は毎年出場しています。
その東京国際大学を2011年の創部時から指揮を執っているのが大志田秀次監督です。
東京国際大学駅伝部を部員ゼロから、箱根駅伝常連校にまで育て上げた大志田監督とはいったいどんな人物なのでしょうか?
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— スポーツナビ・陸上編集部 (@sn_gorin) 2019年10月24日
プロフィール
名前:大志田 秀次(おおしだ しゅうじ)
生年月日:1962年5月27日
出身:岩手県盛岡市
経歴:盛岡工業高校→中央大学→本田技研
現役時代
高校時代、大志田監督は盛岡工業高校に所属。
高校3年生の時にはインターハイの1500mで9位に入っています。
高校卒業後は、中央大学に進学しました。
箱根駅伝には3年次と4年次に出場。
3年次には1区を走り、区間11位、
4年次には8区を走り、区間賞を受賞しています。
大学卒業後は、本田技研に入社。
入社2年目の1986年に行われたアジア大会では1500mで優勝を経験しています。
指導者時代
1991年に現役引退後は本田技研のコーチに就任。
1994年から1999年にかけては母校・中央大学のコーチを兼任し、1996年には箱根駅伝の総合優勝に貢献しています。
その後、2002年からは本田技研の社業に専念していました。
そして、現・東京国際大学の横溝三郎総監督から新しく創部される駅伝部の監督をやってほしい、と頼まれ2011年に同校の監督に就任しました。
校内放送で部員集め
もちろん、できたばかりの駅伝部ですから部員は一人もいませんでした。
そこで大志田監督は校内放送で呼びかけて部員を集めることにします。
しかし、集まったのは陸上の経験者2名、元野球部1名、マネージャー1名だけでした。
結局、創部1年目は選手のスカウトに費やしたため、本格的な始動は2年目からとなりました。
それでも、大志田監督が直接スカウトした選手が4年生になった創部5年目には早くも箱根駅伝に初出場!
翌2016年こそは出場を逃しましたが、2017年からは毎年、予選会を突破して箱根駅伝に出場を続けています。
家族
大志田監督は詳しい家族構成などは不明ですが、結婚されていることはわかっています。
本田技研を辞めて、東京国際大学の監督に就任する時にはかなりの反対にあったようで、
「中大のコーチを退いて、フツーの仕事をして8年目くらいでしたか。このお話をいただいて、悩むというよりはやりたい気持ちがふつふつと湧いてきて……。本田技研という安定した会社を辞めるので、むしろ家族を説得するのが大変でした」
とインタビューに答えています。
ご家族としては当然の反応ですね。
新しくできたばかりの大学の駅伝部よりも一流企業の本田技研のほうが、将来も安心ですものね。
大志田監督の熱意が家族の反対を上回ったというところでしょうか。
まとめ
これまで計4回の箱根駅伝に出場している東京国際大学ですが、全て予選会を突破しての出場でした。
しかし、2020年の今回はエースの伊藤達彦選手をはじめ、留学生のヴィンセント選手など選手がそろっており、初のシード権獲得も狙えそうです。
“箱根駅伝の常連校”から“箱根駅のシード校の常連”へ、また一つステップアップを果たす大会になりそうですね。